3/25/2026

[IT] OpenAIの動画生成サービスSoraが突如として終了、高コスト低収益という現実

OpenAIの動画生成サービスSoraが突然終了する旨発表されたそうで。

サービス開始からわずか数ヶ月。議論は様々あれど、技術的な評価は低くはなかっただけに、あまりにも早い打ち切りに、ユーザーはじめ各所には驚きをもって受け止められています。

理由は定かではありませんが、大方の推測するところでは必要とする計算リソースがあまりに大きく、採算の見込みが立たないためだと言われています。

今後はより収益の見込めるコード生成等の他のサービスにそのリソースを振り分けるつもりなのだろう、とも。

生成AIサービスの火付け役として、集まった莫大な投資資金を元に多方面にほとんど無差別的に手を出していた同社ですが、コード生成等の将来性の高い分野では後発のAnthropicに先行を許してしまい、収益化の見込みについても疑義が付く状態でした。

動画生成はどんなモデルを用いるにせよとにかくデータ量が半端でなく、当然計算量もテキスト生成とは比較にならない膨大なコストがかかる一方、それに見合う収入をどうやって得るのかは全く見込みが立たない状態でしたので、今回の決定は致し方ないというか当然の帰結であるように思います。著作権の問題も解決出来そうにありませんでしたしね。

やっぱり現状のLLMベースの生成AIはコスト(と収益性の低さ)が問題ですよねぇ。。。特に画像関連は結果が一目瞭然なので素人にも訴求しやすく多くの人が夢を見るのも当然だろうとは思うのですが、そのコストに見合う高い料金を払う理由、ニーズが見いだせない、という根本的なビジネス上の欠陥を解決出来ない事にはどうにもなりません。

Google系のGeminiも利用者増で計算機リソースが不足した結果、無料版の使用制限がきつくなって突然使い物にならなくなったと嘆くユーザーが多数出ているとも聞きます。中には、ワークフローの見直しを余儀なくされて、こんな事ならはじめから無料版のサービスなどない方がよかったと言う人もいるとか。

ユーザーとしては、ある日突然サービスが使えなくなるようでは危なくて業務等では使えないし、今後はその辺のリスクを警戒し、信用出来ないサービスを敬遠する向きも増えるでしょう。

ただでさえ高コストなのに、競合が増えればそれだけユーザーの獲得も難しくなるわけで。未だ採算化のロードマップも確立出来ていない各サービスが、ユーザーを獲得しつつ収益も飛躍的に上げるというのは極めて困難なミッションです。

初期の熱狂が冷め、その莫大な計算コストという現実と向き合う事を余儀なくされる生成AI業界ですが、さてどこがどの程度生き残る事が出来るのやら。

なお、数ヶ月前から行われていたDisneyとの協業もこれでご破産だそうです。こっちはもし進めていたとしても莫大な著作権料を要求される事は必至だったでしょうし、どう転んでも採算的には詰んでいたのかもしれませんね。