民進党(日本)代表選立候補中の蓮舫氏の台湾との二重国籍疑惑の件、確定だそうですね。民進党はどうなってしまうのでしょうか(棒)。
本件はちょっと洒落にならない話です。周知の通り、日本では基本的に二重国籍は認められていません。国籍法の規定によれば、蓮舫氏の場合は22歳までに選択の義務があり、これに違反しているため、法務大臣による選択の催告の対象であり、催告から一ヶ月以内に選択しなければ日本国籍を失う立場にあります。というわけで、代表や議員の資格云々以前に、現時点で現実として日本国籍の取消もあり得る違法な立場にあるのです。
あくまで取消対象であり、即国籍を失うわけではないとはいえ、違法な状態にある事は間違いありません。社会一般の通念に照らせば、そのような人物が議員として付託を受ける可能性は皆無であろう事、またその状態を長年放置し、結果として有権者を騙し続けた事等の事情からすれば、国民の大半から議員の資格はないものと見なされる事は避けられないでしょう。野党第一党の代表の資格云々など議論するまでもありません。一国民の個人的立場から言えば論外だと考えます。
なのですが、本人と周囲は、議員としても代表候補としても現状を継続する意向を示しています。同氏は代表候補の筆頭として選出が既定路線に乗っており、それを前提に各種の予定が立てられていた状況からして容易に変更し辛い事情はあるのかもしれません。が、あまりに目先に囚われた愚行と言わざるを得ません。日本国民としての立場すら危うい氏が、国権の最高機関における国民の代表のさらにその代表者の立場に立つなど、誰が理解し得るというのでしょうか。与党だけではなく、社会の大半から苛烈な非難を受ける事は間違いないわけで、まだ修正が可能な現時点で、しかも二重国籍の解消すらされていないのにも関わらずみすみすそのような選択を取るなど、あまりに無謀かつ無責任に過ぎるというものです。党も諸共に国民の代表たる資格を失う結果となるでしょう。
一応、民進党自体既に社会の大判からの信任を失っているのだから、その衰退が早まるだけで国政自体には実際のところさほどの影響はないからどうでもいい、という見方も出来なくはないのでしょうけれど、それはそれで適切な代表者を選出する権利と義務を負う有権者たる国民のそれとして、やはり無責任な態度であると非難せざるを得ないものでしょう。有権者と日本社会にとって、氏が国会議員や政党の代表でなければならない理由はないのですから。
しかし、そういった状況の理解とそれに基づく合理的な判断が出来るのなら、そもそも今のような酷い状況にはなっていなかった筈で、それすら期待出来ないのが民進党なわけで。このまま破滅へ突き進んでしまうのかもしれません。もっとも、既に期待する気など欠片も残っておらず、実際いてもいなくても国政にはさほどの関係もないだろう事は間違いないのですから、残念な気持ちを抱いたりするわけではないのですけれども。にしてもこれはねえ。やれやれです。