3/14/2015

[note] Lenovo製ノートPCに汎用wifiカードを増設

したのです。大した話でもないんですが、ビジネス用のノートPC、型番はThinkpadのL512なんですけれども、これ元々無線LANナシだったんですが、ちょっと有線LANのケーブルが引けない、もしくは頻繁に移動するので抜き差しが面倒な場所で使う必要がありまして。

ただ、本機種に限らずLenovo製ノートPCはBIOSレベルでハードの互換性に制限が掛かっていて、汎用のカードだと認識されない場合があるんです。じゃあどれが使えるの、と疑問に思うところですが、これが適合リスト的なものというか、純正以外で使えるカードの情報はほぼ存在しないのです。各所で販売されているカードにも、判を押したように"HP,Lenovoは対象外"とかなってるんですね。販売側は責任持てないし面倒だから純正を買え、という事なんでしょうけれども、しかし純正は大分割高なのです。本体が30000円程度だったのに、カードだけで2000円とかいうのはちょっと・・・と思うのですよ。というわけで、ケチ臭い話ですが安い汎用カードの中から適合するものを探して増設する事にしたのでした。

探す、と言っても情報が全くと言っていいほど流れていないので、調査も自前でしなければなりません。しかし手当たり次第に購入して試す、というのも本末転倒です。というわけで手元もしくは近隣にあるThinkpad等を調べてみるしかないわけですが、幸いな事に以前修理した知人のThinkpad E530を開けさせて貰える事になったのです。で、いそいそと開けて調べてみたところ、その機体に使われていたのはRealtek社のRTL8188CEチップを使ったカード。RTL8188シリーズは安価な汎用カードによく使われている、社同様あまり評判は良くないものの割と定番のチップで、これはいけるかと。ものは試し、とL512に挿してみたら一発で認識されました。

というわけで同チップのカードを探したわけですが・・・これが意外と難航というか、RTL8188CEは無線LANだけのプレーンなチップなのですが、全く同じものを使ったカードはあまり流通していないようなのでした。まあ今どき無線LANだけのカードっていうのも需要が微妙なのかもしれませんね。で、代わりにチラホラ見かけたのが、RTL8188CEBといってBluetooth3.0とコンボになったチップを使ったカードです。こちらだと$5〜$6位から出回ってるんですね。価格は十分に安いんですが、不安点も。何かというと、L512は本来Bluetoothと無線LANは別々のボードで提供される仕様になっていますから、この種のコンボカードの使用は想定されていない筈で、互換性に懸念があるのです。小売の説明ではやはりLenovoは対象外扱いとされてますし。がまあ、余程厳密なチェックをしていない限り大丈夫だろうし、そこまで厳しくするのも面倒だろうから、いける可能性も高かろう、と思って試しに調達してみたんです。

結果から言えば、問題なく認識されました。ついでにBluetoothも普通に認識されます。下図は取り付け時の様子。アームレスト部下に増設用のmini-pciポートがあって、アンテナ線もちゃんと引かれていました。ちなみに開け方はLenovo公式に分解マニュアルがあるのでそちらを参照の事。背面のネジを6個程外します。注意点という程の事もないのですが、外すべきネジの一つが光学ドライブの下に隠れているので、ドライブも一旦外す必要がある位でしょうか。んで手前側からパキパキっと爪を剥がしつつ持ち上げるように開ければ良いのです。


中央少し右のスロットです。ここにカードを差し込んでネジ止めした後、アンテナ線を差し込むだけでOK。んでカバー等を戻して終わり。なお、L512には無線機能のOn/Offスイッチがあるので、これをOnにするのを忘れずに。


作業自体は数分で終わる程度の至極簡単なものなのですが、準備にとても手間取ってしまいました。こういう事があると、やはり先人というのは有り難く、偉大だとつくづく思うのです。もっとも、そもそもLenovoが嫌がらせをしていなければこんな面倒を被る事も無かったわけですけれども。やれやれです。いやまあ保証やサポートが面倒な事になるし、商売的にも純正品を売り付けたいって気持ちは分かるんですけどね。なんですが、保証期間が過ぎた後とかにはその純正品が入手困難になる事もあるし、一層割高にもなったりするわけで、やはりユーザにとっては害になる面が大半だろうと思うわけです。ともあれ、今回はこれでおしまい。

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