流れてますね。いつもの通り、ユーザと中間のネット広告業者は歓
迎する、というか当たり前って感じで、コンテンツ寄りの人だけが
反発する構図。
いくらコンテンツ業者が自分の提供する情報にはもっと価値がある、
金かかってるんだ、と主張しようと、そもそも金を出してまで必要
な情報、なんてのはまず無いのだから、マス向けの情報に過ぎない
以上、高々公告程度の価値しかないわけで。
そこから何か新しい価値が発生しているかというと、そんな事はな
くて、むしろ供給の経路が複雑細分化された分、効率も低下してい
る面もある位だと思うんですが。
ベストセラーが無くなって、ロングテールにシフトした分がそれを
補ったわけではなく、シフトの結果、選別が働くようになって、単
に、みんなが買ってるからとか、なんとなくで売れてた分のムダが
削ぎ落とされて、全体としてはマイナスになったという。
無いなら無いで別にいいよ、の一言で。ごもっとも。南無。
ただ、逆に見れば、選別作用によるフィードバック効果が働くよう
になったので、これからは確実な成長が可能かも、という面はあり
ます。馬鹿な消費者を洗脳して売りさばく、というのが難しくなる
分、実際に価値のある物の生産・供給が有効になる、と。
FREEの文脈で言えば、コンテンツ業者はさっさと諦めて、お金を出
してもらえる、消費者がどうしても必要なものの商売に移るのが自
然な流れだと思うんですね。流れの先は奈落かもしれませんが、そ
れもまた運命かと。
ともかく、そういう、さっさと現状整理してケリつけて、次の話を
しよう、とかいう話ならまあわかるんですが、そうじゃなくて、相
変わらず、グダグダとどうにもならん現状をどうにかしようとして
る人達だらけな訳で。その辺りに、FREEを巡る話の微妙さ加減の
原因があるんじゃないかと。
世界は自分達の都合に合わせて回ってくれませんからね。
しかし、この手のバズワードって、ユビキタス→web2.0→クラウド
と、だんだんしょぼくなってきてるような。ネタ切れですかね。