ぼちぼち色々決算が出始めてますね。
あまり大きな変動もなく、一部材料大手で回復が見られる
ものの、大勢としては売り上げ激減、阿鼻叫喚な状況は
あまり変わりません。
特に先行きが懸念される大手電機では、NECが相変わらず
死亡中な他は若干回復もしくは無理矢理ゼロ均衡、といった
感じ。
前期に死ぬほど借りた繋ぎの融資を返済する一方、棚卸し
資産やら買掛金やらが増えて、怪しい雰囲気を醸し出しつつ、
言い訳を延々と述べる決算書ばかり。
まるで標準化されたかのようです。別にいいんですけども。
売り上げが一割減で済んでればマシな方、ってのはどう見て
も終わっているのですが、そこは設備投資と人件費を死ぬほ
ど削って忍耐の一点。いつまで続けるつもり、というかいつ
倒れるのかに興味が移り始めた感が。
個別には、NECエレの決算が終わっていたにも関わらず、
ストップ高になっていたのが印象的でした。合併睨んでの事?
よくわかりません。他にも子会社で数件、決算前の仕込みかで
逆噴射してるのがあって、もはやコントの域。
あと、ハイテクベンチャー系の企業は、「こんなはずじゃ
なかった」というような言い訳というか捨て台詞と共に
軒並み下方修正というのも、様式美を感じさせます。
そりゃまあそんな詐欺みたいな怪しい代物、今時そんな
大きい商売に噴き上がると思う方がどうかしていますよね。と。
やはり現実は非情なのでした。人が不幸でから騒ぎ、ってのは
端から見る分には良いエンターテイメントです。そんな感じで。
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エルピーダもあれだけ好調と報道された割にはきっちり赤字で。
どうするんでしょうこれから。
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富士通の決算。原価率とか見ると社畜残酷物語まっしぐら、
棚卸資産の増えっぷりとか、うーんな感じですが。
それだけあって全体の数字はそれなりに良い感じです。
ただ、特に不可解なのは富士通マイクロエレの黒字化という話。
リストラもやった筈なのに、何故に?と。
新規投資全凍結とかでもしたんでしょうか。謎です。