バーに弁護士が常駐して、客の求めに従って法律相談・契約を
行う弁護士バーの出店計画に弁護士会から警告が出たそうですね。
そりゃそうでしょう。
酔っぱらってる相手に商売って時点で問題あるに決まってます。
法律業は、人と人の信頼がまず何よりも大事。
長い付き合いで、信頼関係のある弁護士相手ならいざ知らず、
初対面の弁護士相手に、酔っぱらった状態で、ただでさえ難しい
法律関連の相談とか契約とか、安易にするべきではないでしょう。
それでなくても、残念ながら、悪意のある弁護士も多々いる
ような状況なのですから。トラブル、場合によっては犯罪、が
誘発され、多発するのが目に見えるようです。さらに多くの人の
信頼を失います。
いくら仕事がないからといって、法律業においてもっとも重要な
顧客、また世の中の信頼を失うような事をしては立ち行きません。
この話には、システム開発の技術者が噛んでいるようで、おそら
くその人が口八丁で新しいビジネスモデル云々、とか言って皮算
用をして話を立ち上げたんでしょうが。
そんな上手く行くわけはありません。
そもそも、「酔った客相手に、初対面の弁護士が法律業務」等と
いう、信頼性のかけらもないサービスに需要があると考える時点
でどうかしていると思いますし、仮に需要があっても、倫理の面等
に問題がある事は明らかで、ビジネスのしくみとして成立すると
思える思考が信じられません。
各所への打診や根回しもしていなかったようですし。何を考えて
いるんでしょう。何も考えていないんでしょうけど。
法曹の方々には、安易に金儲けを夢見るのではなく、地道に信頼を
構築するように頑張って頂かなければ困ります。