4/28/2026

[PC] ubuntu26.04LTSアップグレード

やってしまいました。LTS版の最新リリース26.04LTSの導入を。25.10からのアップグレードです。

いつもなら8月のfix版リリースまで待つところなのですが、coreutilsのrust移行やwayland完全移行等、今回のアップグレードの目玉的な部分が25.10の時点で概ね導入済だった事と、その他の部分も私が使用していない機能に関するものが大半のようだった事から、致命的な不具合が起こる可能性は低く、仮に問題があっても自力でなんとかなる範囲だろうと思われたので。

ただ、serverの方は流石にfix版でないとまずいし、それ以前に24.04LTSからのアップグレードにつき、そのLTS版からの直接のパスはfix版まで開放されないので今回は対象外です。

なお、26.04LTSから要求スペックが上がり、RAMの下限が6GBに引き上げられた事は割とショッキングなニュースとして各所で取り上げられていましたが、私は元々OSに余計な機能は要らない派につきLubuntu環境(LXQt)を使っているのでその辺は関係ありません。

今回は長らくやっていないserver版のアップグレードの予行演習も兼ねてコマンドラインから実行しました。 aptのupdate等をして最新状態にしてから下記コマンド。

$ sudo do-release-upgrade -d

-dオプションは、開発版(リリース版ではない)へのアップグレードをする際のオプションです。もちろん26.04はリリース版なのですが、LTSの場合は8月のfix版がリリース版扱いとされ、初期バージョンはupgradeに関しては開発版扱いなのでこのオプションが必要なのです。

プロセス自体はいつもと同じ。途中でconfigファイル数点を保持するかどうかと、最後にサポート終了になったパッケージを削除するかを聞かれるのでそれに応答して、あとは待つだけで終了。予想通り特に目立ったエラーはなし。

ただ、何も問題がなかった、というわけではありませんでした。一通り必要な機能等をチェックしたところ、私の使用する範囲だけでも下記のような問題がありました。自力で修正可能か、運用の変更で対処可能な範囲なので問題ないといえばそうなんですが、すんなりとはいかないのが相変わらず敷居の高いOSだなあと。もっともIM周りはLXQtを使っている事が主要因でしょうからそこは自業自得に近いと言えなくもないのでしょうけれど。

・不具合その1 日本語入力が出来ない

久々に遭遇です。アップグレード直後はIMが起動すらしません。昔はむしろアップグレード直後は日本語が使えないのが当たり前だったなあと懐かしさすら覚える不具合ですが、実際問題どうにかしないと話にならないので、最優先で修正しました。

im-configやLXQtの言語設定等から調べてみると、デフォルトがibusになっていて、元々使っていたfcitx-mozcはインストールはされているものの無効になっているようでした。

fcitxを有効にしようとしてもなかなかうまく行かなかったので、いっその事fcitxも最新版のfcitx5にしてしまおう、というわけでsudo apt install fcitx5-mozc等としてインストールし、環境変数を設定の上、ログイン時にfcitx5が自動起動するようセッション設定に追加。また、fcitx5-configから起動キー等を調整(デフォルトだと何故かハングルキーとかが起動キーに設定されているので削除したり)した後、再起動or再ログインで解決。

・不具合その2 apparmor周りの設定厳格化でアプリが動作しなくなる

これは25.10の時点で既に発生していたものの再発です。apparmorがアプリのファイルアクセス権限を厳格化したために幾つかのアプリでファイルの読み書きが出来なくなるケースが生じる、というものですが、前回同様、/etc/apparmor.d/以下の該当するアプリの設定ファイルを25.04以前のバージョンと同じレベルの制限になるよう修正すれば解決しました。

・不具合その3 firefox等ブラウザから外部アプリを開けない

特定のファイル等をダウンロードして外部アプリで開く設定が機能しない場合がありました。これ自体は解決出来ていません。そもそも関連付け設定のところで特定のアプリを指定するところから問題があり、候補一覧に何も表示されなかったりします。

仕方がないので修正は一旦諦め、直接開くのではなく、一旦ファイルを保存して、別途アプリ側から開くようにして対処しています。致命的ではないものの、正直面倒なのでどうにかしたいとは思うのですが、さてどうすれば。不具合その2と同様アプリの実行権限の問題のようにも見えますし、であればプラウザのapparmor設定とかを見直せばいいのでしょうか。。。 

・不具合その4  削除されたライブラリに依存するアプリがあった

これは大半の人は関係ないでしょう。どころか、ディストリビューションの問題ですらありません。個々のアプリの側の問題です。

企業等の提供するアプリの中にはAppImage形式のものがありますが、私の使っているものの中には特定のライブラリ(so)に依存するものがあり、26.04ではそのライブラリが削除されてしまったために、実行しようとするとそれがない、とエラーが出てしまうものがあったのです。外部環境に依存しない事が売り、の筈なのに。。。

これについては、もちろん当該ライブラリを再インストールするというのも解決法ではあるのでしょうが、削除されたという事はサポート外になったという事なので、あまり推奨される対処ではないと思われます。幸いというか、私の場合は当該アプリの最新版が発行されており、そちらは問題なく動作したので解決しましたが、更新が遅いアプリ等、アプリ側での対処が困難な場合にはライブラリの方を再インストールする必要があるでしょう。 

aptやsnap等から提供されるアプリのみを使っているなら、依存性関連は基本インストール時に解決済みの筈なので気にする必要はないでしょう。外部のdebやAppImage等でのみ問題になる話と思われます。

その他は特に問題はありませんでした。アップグレードでよく問題が起きるサウンド等のメディア関連では何も問題なし。wayland関連についても、UIや表示周りでは何も問題なし。 

そんなところで。 おつかれです。

<追記>

しばらく使っていると、当初は気づかなかった不具合も色々と見つかりました。

特に致命的だったのは、アプリが起動に失敗するというものですね。主にSnap版のアプリで発生しましたが、AppImage形式のものでも起こりました。

共通するのは、コンソールで起動してみると、Failed to connect to Wayland display: とかなんとか表示される点です。つまるところWayland環境との齟齬が問題なのでしょう。

なお実行環境側としては、環境変数その他を確認してもwayland環境になってはいるので、おそらくはアプリ側の問題と思われます。Wayland完全移行を謳うバージョンにつき個々のアプリ側もXから移行したバージョンを採用したところ、それが不完全だった、という事なのでしょう。

具体的な例でいうと、chromiumでこれが起こります。他にもAppImageのアプリでも同様のメッセージが出て起動に失敗するものがあるので、共通するライブラリの問題なのかもしれませんね。

何にせよ、とりあえずはアプリ側で個別に対応する他ない模様です。

chromiumの場合は、起動オプションでX11環境モードにすると起動する、という情報があったのでとりあえずそれで対応しています。 具体的には、--ozone-platform=x11とつければ起動しました。wayland環境はXサーバとの互換レイヤーが整備されているので、アプリ側で対応せずともその機能のお世話になればいい、というわけですね。別に個別にwaylandネイティブにしなくとも従来のXサーバ対応仕様で問題なく動くのです。しかるに、アプリの開発側も焦って杜撰な実装をしてこんな不具合を出す位ならしばらく様子を見た方がよかったのでは?と思います。

この手のオプションがない、あるいはあるかもしれないけれどわからないアプリはとりあえず使えないので放置しています。困ったものです。