10/28/2024

[pol] 混迷の時代を迎えるにあたって

2024衆議院選挙が終わりました。結果は事前の予想通り、自民公明の与党の過半数割れです。

しかしこれは政権交代を必ずしも意味しません。とりわけ維新と国民民主の2党は立民や他の野党と様々な面で対立しており、連立政権の構築・運営には相当な困難が見込まれます。一方で、自民政権が続くとも言えません。今回の選挙の主たる性質、すなわち与党への不信任の結果として議席を得た野党各党が、その有権者の意思に明らかに反するだろう自民との連立を許容するわけにはいかないでしょうから。

と言っても、自公と立民の協力はおよそあり得ない以上、結局のところ基本的には二択です。自公+野党の一部の連立か、立民軸の全野党連立か。いずれにせよその成立は容易ではなく、仮に成立したとしても極めて不安定なものになるでしょう。離合集散が頻発する可能性は極めて高く、従来はよく起こったところの自公共以外からの一部議員の離党からの自民への合流での決着が今回は経緯的に困難な事も相俟って、相当の期間に渡って混迷が続くだろうと予想されています。

が、従来の与党、自公政権に明確に不信任が示されたのですから、それも致し方なしです。米英のような歴史に裏打ちされた政権交代の仕組みを育ててこなかった日本においては、政権の不信任に混乱や機能不全が伴う事は避け得ない、それは自明という他ないのです。

もっとも、それは必ずしも悪い事ではありません。おそらくは個々の議題毎に各々が是々非々で臨む事になるのではないかと思われますが、そうだとしたらそれはある意味、国会が本来の意味で機能するという事でもありますから。言うまでもなく大変な仕事ですが、国会議員には、その職責に耐えうる人を全国民の代表として選んでいる、筈です。少なくとも建前上は。高齢だから困難だとか、世襲だから能力が足りない等という言い訳は通用しません。もちろん経験不足とかいう泣き言も論外です。

当然ながら、内閣も作らねばなりません。首相は誰にするのか、大臣はどこからどう選ぶのか。政策はどう作るのか。野党がとりあえず一度は諸々飲み込んで連立するとして、即内部対立から不信任で再び解散、などという不毛な事態を暫くの間でも避ける事は出来るのか。首相公選制ならその心配の大部分は無用だったはずなのですが、日本がそれを承知で議院内閣制を採っている以上はどうにもなりません。制度の枠組み内で最善を追求する他ないのです。

ともあれ、今回選出された議員諸氏には、徒に感情や建前に固執する事なく、各々の課題・問題・議題に応じて、対話をもって譲るべき所は譲り合い、現実的で合理的な落とし所を見出すという議会と議員の本来的かつ基本的な仕事を粘り強く遂行される事を願います。

その結果、何も決まらない、行政の運営にも難儀する、というのであれば、それはそれで仕方ない事なのだろうと思うのです。その困難から逃げ続け、漫然と自公に政権を委ね続けた結果が今なのであって、その悲惨な帰結に直面し、国民として拒否の意思を示した以上は、どんなに苦しくとも立ち向かうべきなのだろうと思うのです。この先にどんな挫折や後悔があろうとも、あるべき姿を求めて努力を続ける、後戻りだけはしない、そういう強い意思を、議員ひいては日本国民が備える事を願うのです。斜陽の国、日本の先行きに幸いのあらんことを。

[pol] 国政を放棄した自民党、虚しく醜い内ゲバ選挙

10/15/2024

[pol] 国政を放棄した自民党、虚しく醜い内ゲバ選挙

衆議院が解散され、選挙が告示されました。

建前上は国民に信を問うなどと言ってはいますが、実質的に自民党内の勢力争いが主要因・主目的である事は明らかです。要するに、裏金関連での数々の犯罪行為の責任転嫁&切り捨てを兼ねた内ゲバあるいは粛清の手段として衆院選を利用しようとしているわけです。かつてこんな醜くも虚しい選挙があったでしょうか。無論選挙区単位なら幾度となくありましたが、主要な派閥単位、すなわち全国的にというのは記憶にありません。

言語道断という他はありませんね。そんな自民党内部の事情を国会に持ち込み、立法府としての責務を放棄するのみならず、数百億は下らないだろう選挙費用を浪費し、国民に負担を強いようというのですから。自民党議員に国会議員としての資格はなく、また自民党に政権与党以前に国政政党としての資格すらないものと断ぜざるを得ません。

率直に言って不快です。その存在ごと、この世から消えてくれませんかね。

10/02/2024

[pc] Ubuntu22.04LTS->24.04.1のアップグレードが途中で落ちて再インストールの憂き目

色々酷い24.04LTSですが。またしてもトラブルに遭遇してしまいました。

何かというと、22.04LTSからのアップグレード失敗です。サブPCのアップグレードをしようとしたら失敗してしまったのです。

当該PCは、十年以上前からサーバー兼作業用として使用していたものですが、流石に古くなったので時折以前の環境を確認するためのサブとして保守しているだけのものでした。なので、現在はサポートされていない古いバージョンのアプリや、既に存在しないサードパーティのリポジトリから取得したパッケージ等も色々残っていました。どうもそれが24.04.1のアップグレーダーのバグに引っかかったらしいのです。

きっかけになったパッケージは古いpostgresqlです。具体的には、update-manager実行時に、

"アップグレード作業を見積もれません。アップグレードの計算中に解決できない問題が発生しました。postgresql-9.3は削除対象としてマークされていますが、削除拒否リストに含まれています。"

というメッセージが出て、アップグレードが進まなくなったのです。で、当該パッケージ(postgresql-9.3)を削除して再試行すると、今度はpostgresql-9.5で同様のメッセージが出て止まります。

そして、postgresql-9.5を削除して再実行すると、今度はupdate-managerが(エラーメッセージを出すこともなく)クラッシュしたのですね。

で、その後にupdate-managerを起動してみると、リポジトリ等は既に24.04.1用に切り替わっていて、多数のパッケージがアップデート(アップグレードではなく)の対象になっている旨が表示されます。つまり、アップグレードプロセスが中途半端に進んだ状態で、パッケージの更新等が行われる前にぶっ壊れてしまったというわけです。システム上は24.04.1になってしまっているので、アップグレードをやり直すことも出来ません。

しかも迂闊な事に、当該システムのバックアップは取っていなかったのです。滅多に使うこともないサブPCのアップデート作業にそんな手間をかける気にならなかったからなのですが、甘かったと反省せざるを得ません。無念です。

これはもうaptの修復等でどうにかなるレベルではないと判断し、諦めて別のシステム用ストレージを用意して、クリーンインストールのち必要な部分を手動でコピー&再構築する羽目になってしまったのです。あーあ。

もっとも、既にほぼ使用していないPCではあったので、流石にもういらないだろうという所も多く、再構築にはさほどの時間や手間がかかったわけではないのですが、完全に徒労でしかないという事もあって、精神的にはこの上なく疲弊しました。

無理やりポジティブに考えるなら、LTS版間のアップグレードですら古いパッケージやリポジトリ類が不整合を起こすようなら、仮にアップグレードが成功していても早晩同様の問題が発生してクリーンインストールをする羽目にはなっていた可能性は高いだろうし、いい機会だったと思うべきなのかもしれませんね。皆様もお気をつけ下さい。あるいはお覚悟を?

[note] Ubuntu24.04.1がようやくリリース 

[pc] Ubuntu22.04LTSから24.04LTSへのアップグレードに伴うDNS周りの障害について