に遭遇しました。その際の対処についてメモ。
具体的には、Gimp上で画像の切り出し、を行うために、領域選択からのコピー(CTRL-C等)操作を行うとGimpが落ちる、というものです。ひどい。アプリ自体がまともに使えなくなるレベルの致命的なバグですね。
Ubuntuのバージョンは20.04LTS、デスクトップはLubuntu。Gimpのバージョンは2.10.18-1です。
多分にクリップボードとのやり取りにバグがあって、サイズやらハンドラやらが不正になってお陀仏というパターン、かと推測しつつ調査したところ、実はこのバグ、結構昔から頻繁に発生しているものらしく、数年前から上がっているバグ報告がチラホラ見つかりました。私は初めてでしたが、運が良かったという事なのか。ちなみに、私と同様の環境であるところのLubuntu上の2.10.18-1でのクラッシュ報告も既にありました。
で、報告されている対処方法は、基本的にクリップボード側の設定をいじるというものでした。代表的なものとしては、Kubuntu上だと、"画像を無視する"旨のオプションがあるらしく、これを有効にすると解消される、とのこと。他にも、クリップボード関連のアプリを入れている場合はそれを削除したりすればよい、等。あまりに発生する状況が多すぎて、対処方法も状況に合わせて多数あって逆にどうすればいいのかよくわからない、という困った状況でした。
少なくともLubuntuではそんなオプションあったっけ、な状態だったので、もう少し情報を探ることしばし。Lubuntuだとqlipperを削除したらいけたよ、という報告があったので、これを試してみました。下記コマンド。
$ sudo apt remove qlipper
しかる後に再起動すると、果たして領域選択からのコピーをしてもgimpは落ちなくなりました。
とりあえず一安心。しかし本件、Gimp側というよりはOS側のクリップボード周りの仕様(バッファのサイズ上限等?)がころころ変わるのが原因っぽいのですが、そんな基本的なところで致命的なバグにつながる変更をされるのはとても困りますね。検証不足、という見方も出来なくはないんでしょうが、基本的な部分はそもそも網羅的な検証なんてほぼ不可能です。というか、従来の仕様との齟齬が少しでもあればこういうバグが発生する事は避けられないわけで、であるからには基本いじらないのが鉄則だと思うんですが。。。ともあれ、今回はこれでおしまい。やれやれです。