あの浅利慶太が、ついに逝ってしまいました。85歳だそうです。
純粋な商業としての劇団の常設、それもあの規模のものを複数、という、唯一無二と言うべき偉業を成し遂げた現代日本演劇界の立役者は、もういないのです。その喪失感は、寂しいという言葉では言い尽くせません。
彼を失った四季は果たしてこれまでと変わらずその存在を確として保ち、さらに発展させて行く事が出来るのか否か、それは誰にもわかりません。しかし、安易な目先の損得に惑わされず、これからも一層その輝きを強くして、社会に潤いを与え続けてくれる事を願う次第です。さよならだけが人生ではない筈なのですから。