と聞いて驚きました。いくらマニア向けとは言っても高すぎでしょう。売る気あるのかと。
確かに、諸々の事情で廃版になったモンキー50にはコアなファンが多数いたし、後継モデルを待ち望む声も多数あった事は事実であって、そこに一定のブランド価値があり、その分のプレミアムは許容され得る、というのはわかります。が、これは何か違うんじゃないかと。
そもそもモンキーのアイデンティティはまず第一に超小型バイク、だった筈で、それが巨大化した時点で意味不明だったわけですけれども、加えて値段も高い、という。巨大化に併せて排気量を125ccに上げた点も、モンキーに普通の出力や速度なんて求めてた人はいないだろうし、余計にこれじゃない感が強まったように思います。
ぶっちゃけ、ありふれた普通の125ccバイクなんですよねこれ。見た目をモンキーっぽくしただけの。それでいてデザイン料という事なのか、125ccバイクの相場から見ても値段は明らかに高いです。pcxより10万近く高いし、カブ110比だとほとんど倍。。。
それでもファンは買うんでしょうか。というか、ファンしか買わないでしょう。おそらくHONDAとしても、新規のユーザ獲得は最初から考えてもおらず、コアなモンキーファン向けにぼったくる事で採算をとろう、という考えなのではないでしょうか。
そりゃ2輪ユーザ自体が大幅に減少を続けて台数が期待できない中、少しでも稼ごうと思えばプレミアム路線になるのはある程度自然ではあるのでしょう。ただ、それにしてはコンセプトが崩れすぎなように思います。見た目だけモンキーな普通の大きさの普通の125ccバイク、というのが、超小型バイクを愛するコアなファンに訴求し得るのか、疑問を抱かずにはいられません。
逆にコアなファンであればあるほど、主たるコンセプトが崩れた事に幻滅してもおかしくなさそうなものですが、どうなんでしょうね。しかもこの価格だし、普通に考えればコケる可能性の方が遥かに高そうですが、さて。
新型の原付二種レジャーモデル「モンキー125」を発売