6/03/2025

[pol] 溺れる政府はそのまま沈む

選挙が近づくこの頃。石破政権発足時からこの方、もはや全てを諦めたものとしか思えない破れかぶれの醜態を晒し続けていた政府与党ですが、まだ未練があるようで。

一時しのぎでしかない備蓄米の放出が好意的に受け取られた、その一事のみをもって、衆院の解散総選挙を画策しているそうです。

米の価格高騰だけを見ても、問題は何も解決していないというのに。備蓄米の残りは既に3割程度にまで減り、補充のあてもなく、後一回でほぼ使い切るだろうその後はどうするのか。関税撤廃等の根本的な解決策には検討に着手すらしていません。である以上、あと一月もすれば元の木阿弥になるだろう事は明らかです。

そもそも、備蓄米放出で政府への支持が上向いたと言ってもその程度はごくわずかです。政権発足以来、数々の失政を経て下落を続けた支持率は、内閣・政党支持率共に惨敗した昨年の選挙時のそれにも到底及びません。

当たり前です。当時からこれまで、政府は一貫して国民の負担を増やしただけで、経済環境も社会問題も対外関係も、何一つとして改善された事などないのですから。支持が集まるわけもありません。

にも関わらず、誰が見ても一時しのぎでしかない、いわゆるバラマキ政策が受け入れられたからと言って、安直にもそれに縋り、選挙に打って出ようとしてしまう。

正気ではない、と言わざるを得ません。今になって右往左往したところでどうにもならないでしょうに。溺れる者は藁をも掴む、とは言いますが、彼らが掴んでいるのは藁ですらなく、海の底で海藻を掴んでいるようなものではないでしょうか。正直見るに堪えませんね。