トヨタの社長が、品証プロセスそのものの欠陥を認めて、
全面見直しを行うと言ってしまったそうです。
部品の単体テストのみで、組み合わせの結合試験はまと
もにやっていなかった、と。正気とは思えません。
トヨタの車は何処にどんなリスクがあるかすら判らない
欠陥製品、無保証も同然、という事を認めたに等しいの
です。当然過去の車も同様。
これまでの品証プロセスに基づいた製品開発も、販売も出
来なくなります。
品証プロセスを構築しなおした後、新しい品証プロセスを
用いた再検証及び改善が、過去の車も含め全ての製品に
必要となり、また新製品も新しい品証を経なければ発売
出来なくなります。
そして、その前提として必須となる、客観的に安全を保証
出来る品証プロセスの再構築は、そもそも不可能かもしれ
ない、研究レベルの難しい事案です。起こりうる環境・条
件の組み合わせは膨大で、網羅的に検証する事など出来な
いからです。
さらに、現状のプロセスは、生産性や安全性等のトレード
オフから、経験的に構築されたものである筈です。その見
直しだけでも、何年かかると思ってるんでしょうか。
トヨタは、どうしても、今回限りの部分的な問題、という
事にしなければいけなかった筈なのに。
言ってしまった以上はもうどうしようもありませんが。
もう泥沼。訴訟の嵐、また信頼喪失による販売激減は避け
られません。トヨタは本当に死ぬかも。
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副社長が、踏み増せば止まる、とか、フィーリングの問題、
とか、ユーザーの責任にするコメントを。正気じゃありません。