7/29/2009

オフィスはある意味、監獄同然?

佐々木俊尚氏の「仕事をするのにオフィスはいらない」読了。

 Cnet Blog中、クロサカタツヤ氏のエントリで参照されてた所から半ばミーハー気分で読んだのだけれども、佐々木氏もクロサカ氏もスケジュールやらアテンションやらの管理が超人的ですね。正直、かっこいいと思うし、憧れます。

 と同時に、自らの非効率、怠惰ぶりに恥入らざるを得ません。。。。

 ただ、ビジネスの構造、収益性等の面からすると、フリーのジャーナリストやコンサルというある種特殊な業務内容とマッチするから成り立つ特殊なポジションなのかも、という気もします。少なくとも、誰でも出来る、成功するような道ではないでしょう。

 世の多くの人は、会社員です。会社員だと、情報統制が厳しく、氏らが武器とする各種情報ツールは、Webmailやblogすら使用不可な所も多々あります。さらに、企業内で一番クリエイティブな業務を担う人達は、守秘義務でがんじがらめになっていて、監視もされているから、おいそれとtwitterでつぶやく事も出来ない。人の繋がりも極めて限定されてしまう。

 それでも満足出来る人はいいでしょう。しかし、私の前職での経験上、そんな人はごく少数です。長く仕事を続けている内に、給料や義理のためだけに働くようになってしまった人も沢山いるでしょう。

 そんな人達にとって、氏らのような、少なくとも経済的リスクの高い道を選ぶ事は、極めて難しい事です。

 彼らは、氏らの生活、仕事ぶりを、半ばお伽噺として、羨望と嫉妬が入り交じった目で見ながら、自分には無理だと、自分は籠の鳥と諦め、つらい仕事に耐えて、会社にしがみついて、生きていくのでしょうか。

 その先には、絶望しかないかもしれないのに。

・・・どうも悲観的になっていけません。全ての人に幸と希望あれ。