12/26/2013

[IT] Baidu IMEのキー入力スパイ機能告発の今更

Baidu IME利用時にキー入力が全て百度のサーバーに送信される事をして、情報漏洩だと騒ぐ報道がなされているようですけれども。いわずもがなな話ですが、何を今更、としか言いようがありません。

サーバー上で変換を行うクラウド系IMEは、その膨大なバックデータから抽出された語彙文脈情報を利用してローカルIMEに比して遥に高度でタイムリーな変換を行うものですが、その構造上ユーザの全キー入力を一旦取得する事は最初から明らかで、無断でも何でもない当たり前の話なわけです。それを今更あたかも不正取得されたかのように騒ぎ立てるのには、流石にちょっとミスリードが過ぎるんじゃないかと思うし、呆れを抱かざるを得ません。そんなの当然に承知の上、というか気にしないから入れた筈でしょうと。

中国系の無料ソフトやオフィススイートなんかと抱き合わせ的にインストールされる場合をして、ユーザに殆ど無意識で導入させるケースも多々あるのは事実でしょうけれども、それにしても各ユーザの選択の結果なのだし、報道に挙げられたような公的機関やら情報管理の要請が強い組織の人員なら当然に十分なチェックが行われてしかるべき話なわけで。そうは思わなかった、考えもしなかった、というのでは、さすがに無責任に過ぎると思うのです。言ってて恥ずかしくないんでしょうか。

そもそもこれは百度に限った話ではなく、そのオリジナルと言うべきGoogleIMEだって同じ、というかクラウド系IME全般に共通する話なわけですし。まさかEvernoteとかも同じような文脈で非難されたりするんでしょうか。そこまで行くと、もうプライベート系以外は全てアウトになってしまいますが、それならそれで、元からある一つの立場に落ち着くだけの事です。けれども、そこまで意識しているなら、最初からクラウド系の導入には慎重であってしかるべき話なわけで、やはり何も考えていないだけなのだろうなと、改めて呆れざるを得ないのです。

本文です 百度ソフト、便利で人気だが「まるでウイルス」

やはりSimejiもか。こっちは利用者がBaiduに比べても格段に多いし、ローカル設定にしても送信する仕様だった事もあって大慌てな人達がたくさんいるようです。ご愁傷様。

中国検索大手「百度」、情報の一部を無断送信

12/25/2013

[pol] 南Sudanでの弾薬輸出実施、その無謀

South Sudanで、Japanese forceがSouth Korean troopsに弾薬を提供した件、さすがにまずい感がとても強く感じられます。終戦以来、憲法の規定を背景として形成され、長期に渡り国家のポリシーとして堅持されて来た武器禁輸、それを公然と、しかも一切の事前了解も無く破ったものには違いないわけで、集団的自衛権を容認する憲法解釈変更すら未だ行われていない中でのこれは、まず暴挙との誹りを免れないところでしょう。

確かに緊急避難的な事情があれば例外とする余地もあるでしょうけれども、相手側すなわち韓国は政府トップが就任以来公然と日本を敵国と見做す立場を取り、外交的に攻撃を加え続けているわけで、仮に現場が切迫していた事が事実であったとしても、公的にそれを認める事は政治的に困難であろう事は明らか、従って、公式には、切迫性も緊急性も、必要性すらなかったものとされる可能性が極めて高いところなのであって。どうすんでしょう。やってしまった事はもう取り返しがつきませんが、正当化は困難だろうし、政府としてやらかした感がひしひしとします。これ単体で致命傷とまではいかずとも、秘密保護法の件と併せて支持が大分失われるだろう事はまず確実、といったところ、大丈夫なんでしょうか。

12/24/2013

[note] ubuntu13.10のibusでキーボード配列が勝手に英語になる不具合

ぶっちゃけ色々と酷い感じながら、戻すのも面倒なので無理しつつ使っているUbuntu最新版13.10ですけれども。今日になっていきなりキーボード周りがおかしくなって困りました。その経緯と対処、あと愚痴をメモ。

何かと言うと、久しぶりにサーバー機を再起動した後、日本語入力をしようとしてibusの切り替えをすると、キーボードの配列設定が勝手に英語に切り替わるようになってしまったんですね。ibusの設定で切り替えキーは日本語配列にしかない半角/全角キーを割り当てていたので、英語配列だと以降は日本語入力が出来なくなってしまうのです。それも、システム(gnome)のキーボード配列では日本語配列しか登録していないにも関わらず。わけがわかりません。

一旦ログオフしてログインしなおすと配列は元に戻るのですが、ibusの切り替えをしようとすると再発します。それも再現性100%。何かまたアップデートでバグ混入か、13.10で新しくなったibusはほんと酷いなあとうんざりしつつ、これだけ酷くかつはっきりしたバグならもうworkaroundも出てるだろう、と他の端末から調査に臨んだところ、程なく応急措置が判明。それは何かと言うと、ibusの設定中に勝手に追加されている英語を削除する、というもの。具体的には、ibus-setupのダイアログ、その[インプットメソッド]タブ中のメソッドリストから[英語-English]を選択して同タブ中の[削除]ボタンを押して消すだけ。[日本語-Japanese]は残しておいて大丈夫。そしてibusを再起動(もしくは再ログイン)。これで治りました。というか不具合自体は残ったままなんでしょうけど、英語配列にならなくはなりました。とりあえずは解決です。

ともあれ、日本語も入力出来るようになり、こうしてポストを書いているわけです。それはいいのですけれども。私の記憶が確かなら、この今回削除したインプットメソッドリスト中の英語、というか日本語(Anthy)以外は、アップデート当初の不具合への対処中に削除しておいた筈なのです。ということは、英語のメソッド設定、あれはおそらくアップデートで復活していたという事なんでしょう。であれば、アップデートにまでバグを入れてくれた事になるわけで、初期の切り替え不能の不具合にしろ、ibus周りの管理者は英語以外の言語に対する排除主義者なのか、それとも単なる阿呆か。いずれにせよ多言語前提のシステムのメンテナとしては不適格だと思われる酷さで、ユーザとしてはいい加減勘弁してほしく思うわけです。いや本当に。

しかし、酷いのはibusだけじゃないのが何とも。compizとgtk周りの不具合も大概ですし。canonicalの開発/チェック体制はどうなってんでしょう。mobileに注力?といっても、その辺の話はもう全然音沙汰すら無い感じなわけで、一体何をやってるんでしょうね。謎です。うーん。Mirもボロボロでコミュニティの支持は全く得られてないし、全体的に色々とよくない感じが・・・。ともかく今回はこれでおしまい。

[関連記事 [note] Ubuntu 13.10導入 ]

12/21/2013

[biz] 車関連技術に相次ぐ基本的欠陥の発覚

このところ、どうも車関連、特に新技術に関連して色々とよくないニュースが続いているようで残念です。

EVのバッテリー炎上に始まり、マツダCX-5のプリクラッシュデモでの事故発生、直噴エンジンの微粒子(PM2.5)過発生の発覚、そしてフィットHVのECUプログラム欠陥の顕在化。

新技術には欠陥はつきものとは言え、どれも人命に直接関わる深刻な欠陥なわけで、各社とも性能やら消費者への目先の訴求ばかりを追いすぎて、大前提である筈の安全性を軽視してしまっているものと疑わざるを得ません。

特に、直噴エンジンの微粒子発生については、本来環境への負荷を減らすべく導入された筈の技術で有害物質を増大させているわけで、本末転倒と言わざるを得ず、とりわけ酷いもののように思われるところです。社会的に強く問題視され始めたのが比較的最近で、そのためにその他排出ガスに比べて規制が緩い事が背景にあるんでしょうけれども、無規制ではなかった以上は認識出来なかった筈もなく、あえて目を瞑ってきたメーカーの姿勢については誠実さを欠いたものと言わざるを得ません。

報道記事では具体的なメーカー・車種は記載されていませんでしたが、1.2Lの直噴エンジンという事ですから、おそらくは日産のノートでしょうか。そうであれば、ノートは非現実的とも言うべきEVの普及に固執してきた日産の中では比較的現実を見据えた構成に見えて好ましく思っていたのですけれども、結局は環境への配慮など単なる建前、というに止まらず、実は真逆だった事が明らかになってしまったわけで、とりわけ残念に感じられます。もっとも、直噴エンジン自体はマツダやホンダ等他社でも主力に据えられている構造なのだし、日産に限った話、というわけではないんでしょうけれども。

あとフィットHVの件については、いつかは起こるだろうと言われていたソフト制御の欠陥がほぼ初めて致命的なレベルかつ明確な形で発生したもので、その時点で戦慄を禁じ得ないわけですけれども、よりによってホンダが社運をかけたと言っても過言ではない本命車種で発生してしまったということで、販売期間に比して見たユーザの多さ、それに伴う影響の広さ、大きさがまたそれに輪をかけます。

本来、万が一にもトラブルを起こしてはいけない筈の新製品では当然に何重にも防止が図られていてしかるべきもののところ、さらにそれが既に一度発生してリコールを行ったにも関わらず、さらに深刻さを増して即再発した点からすれば、この種のソフト面の不備一般の常識的に見て、今回の改修で全て改善されるものとはとても考えられず、高確率で再発が懸念されるところです。常識的には一旦販売停止とし、販売済みのものも回収した上で対応すべき性質のもののようにも思われるところですが、今の所ホンダにその考えはないようで、先行きに不安がかきたてられますね。まあその費用を思えば当然というところなんでしょうけれども、しかし米国版の販売も迫る中、多分に欠陥を抱えたまま販売を続けるリスクは尋常ではなく、死人でも出れば全てが台無しになる筈なわけですが大丈夫なんでしょうか。その辺は全てホンダの自由なのですけれども。

あっちもこっちも憂鬱な話が続きます。ただ、前期から今期にかけては少なくとも各社とも販売好調で、仮に相当の揺り戻しが来てもカバー出来るだろう点が救いではあるでしょうか。単に経営的には問題ないというだけで、社会的な損害が確実に増えるだろう、その意味で遺憾な話には変わりないのです。残念です。

12/11/2013

[law] 最高裁が元女性な夫と人工授精児間の父子関係を認定

うへえ。性転換した夫と、他人の精子を用いた人工授精による妻の子との間の父子関係が争われていた審判訴訟について、一審二審ともに棄却の判決がなされていたところ、最高裁でまさかの判決破棄、父子関係認定の決定が下されたのだそうで。

小法廷での判決、しかも裁判官五人中の二人までが反対するという、極めて怪しい判決ではありますけれども、最高裁の判例が出来てしまったという事で、当面はこれが公的な法の立場という事になるんでしょう。しかし、この判決は、単に個別の親子関係に関する審判に止まらず、生物的な事実と真逆な関係を法的に認めるものであり、性転換者のみならず、一般の血縁関係の概念、すなわち生物的、物理的な事実にその基礎を置いていた筈の諸々の法的実体の概念、その基本的な構成自体を転換する意味合いも必然的に含まれる以上、その影響は尋常ではなく、最高裁の決定と雖も、これを以って終わりとなる筈もないわけで。既に各方面で異議の声が挙がっているのも当然の話、個人的にも極めて強い疑義を禁じ得ません。

既に決定中の反対意見にもある通り、生物的に親子ではない二人の人間の間に血縁を認める事は出来ない、それは明らかです。"血縁"という言葉の定義から殆ど自明と言ってよいでしょう。判決の理由には、男性として婚姻を認める以上、生物的な事実とは無関係に嫡出の推定は働かせるべき、としているそうですが、論理的な妥当性があるとは到底言えないでしょう。

そもそも血縁がない事実が明らかなところに、その"推定"などありえないし、生物的な事実関係を無視する点についても、そんな暴論が通るのなら、再婚者の嫡出否認規定はじめ、およそ法において人間の生物的な性質に基づく膨大な規程が全て無意味という事にもなります。どう説明をつけるつもりなのでしょうね?というか、裁判官は人間を何だと思っているのでしょうか。科学的に理解された生物的な性質、その制約を超越した空想上の存在とでも言うつもりなのでしょうか。全く以てわけがわからないわけですが、どう捉えればいいんでしょう。困りました。

性別変更の元女性と精子提供で産まれた長男は父子 最高裁

[関係記事 [law] 元女性な夫と人工授精児間の親子関係否認 ]

12/03/2013

[biz law] NTT西の営業がKDDI回線用機器の電源を複数故意に切断

なんじゃそれは。NTT西のフレッツ光の販売代理店営業が、マンションに設置されているKDDIの光回線用機器の電源を落として回っていたとか。容疑は不法侵入、有線電気通信法違反、あと切断時間は数時間とのことですが、その間利用者が回線を利用出来なくなった分の不法行為に基づく損害賠償責任も発生しますね。それにKDDIに対する業務妨害も。

容疑者は樋渡丈二、九州北部の容疑者が担当していた数十にもなる複数の他マンションでも同様の被害が確認されているとの事で、これはまた無茶苦茶やったもんだと。

仮にもNTTから正規の委託を受けた営業が、何故そんな犯行に走ったのか。動機は何でしょう。営業所あたりの組織的なものなのか、容疑者の独断なのかはまだ不明ですが、いずれにせよ、その犯行によって起こされた通信障害を引き合いにして自社サービスの優位性を顧客に主張する事による顧客獲得を狙った、とかそういう事なんでしょうか。そうだとしたら、それはまさに詐欺師のやり口そのものであって、刑法的な意味での極めて悪質な詐欺にもあたるわけなんですけれども。そもそも実際に効果が期待出来る手段とも思えないし、その正気を失った所業には戦慄を禁じ得ません。

本件が常軌を逸している事は明らかですが、おそらく、全くの単なる狂気というわけではなく、固定回線事業自体、利用者が減少して、KDDIはじめ競合他社との奪い合いも激化する、構造的に新規顧客の獲得が極めて困難な状況にあって、多分に非現実なその営業目標なりに追われたとかそういう事情はあったんでしょう。しかしそうだとしても、そのような利己的な理由で、犯罪、とりわけ本件のような何らの落ち度もない多数の一般人を害する手段に訴えるとは言語道断です。そんな手段に出る事を考える程見通しが厳しいというのなら、その時点で見切りを付けてポジションの転換なり転職なりすべきところだし、営業なら何とでもなったでしょうに、そんなにNTTの看板なり付き合いが大事だったんでしょうか?しかし、そうであればなおさら、このようなNTT全体の信用をも毀損する悪辣な犯罪に手を染めるべきではなかった筈でしょうにね。

目先の保身に走った、で片付けるにはあまりに重い行いですが、監督責任のある営業所ならびにNTT西も含め、それに見合うだけの報いを受けて頂かなくてはなりません。残念な事です。

マンションに侵入、ライバル社の通信電源抜く フレッツ光営業員逮捕

11/28/2013

[biz law] 日立子会社で架空発注詐欺10年6500万

逮捕容疑分で650万、嫌疑は6500万ですか。架空発注による詐取は官民問わず珍しくもない昨今ですが、とりわけ派手なやりようで。

容疑者は阿久津伸二、詐取対象は元勤務先の日立システムズ(当時は日立電子サービス)。肩書きはチーフエンジニアという事だからおよそ課長クラスで、すなわちその与えられた独立裁量権を悪用し、かつ本来チェックすべき上司連が漫然と見逃したという形でしょうか。であればその辺は従前他の事例とほぼ同じですね。

しかし期間と額は飛び抜けています。10年で6500万だから、年にして650万という事で、相場的には年収の7割程度にはなろうかという大胆なやりようにはいささかの戦慄も禁じ得ません。特に日立全体が沈没しかねない窮状にあってよくそんな額の詐取をやりおおせたものだと。というか、削減された給与なりを補おうとしたとか、窮状だからこその結果なのかもしれませんけれども。しかし10年は長すぎです。こういう話を聞くと、やはり日立は殿様気質というか、今日の過酷な経済的競争環境を生き抜くにあたって当然保つべき緊張感を欠いた企業なのだなと、改めて呆れつつ将来を悲観せざるを得ないのです。今更ですけどね。

日立子会社元社員を逮捕=詐欺容疑、架空発注6500万円か-警視庁

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11/25/2013

[law] 高齢者による狩猟中の射殺事件頻発に

狩猟中の銃殺事件が続発する昨今ですが、また死者が出たとのこと。ここ数か月で一般のニュースとして目にした事例として4件目、しかも今月だけで3件目です。その他に重傷も1件。あまりに多すぎます。

・5/12
 場所:宮城県女川町鷲神浜の山中
 方法:散弾銃で射殺(猟仲間を鹿を撃った際に巻き添え)
 容疑者:新妻鉄男(82)
 被害者:岡田武市(64)
 経過:業務上過失致死容疑で容疑者逮捕

・11/3
 場所:静岡県長泉町東野の雑木林
 方法:散弾銃で射殺(山菜取りをしていた被害者を鹿と誤認)
 容疑者:猟友会員(73)
 被害者:根上武彦(66)
 経過:業務上過失致死容疑で捜査(事情聴取)中 

・11/7
 場所:北海道新十津川町吉野の山林
 方法:ライフル銃で射殺(猟仲間を鹿と誤認)
 容疑者:井上政一(67)
 被害者:〓野木(たものぎ)則敏(65)氏
 経過:業務上過失致死容疑で容疑者逮捕

・11/19 ※重傷のケース
 場所:宮崎県高千穂町五ヶ所の杉林
 方法:散弾銃で重傷(買い物帰りの女性をイノシシと誤認)
 容疑者:近隣在住の農業男性(66)
 被害者:近隣在住の女性(84)
 経過:業務上過失致傷容疑で捜査中

・ 11/24 ※今回
 場所:栃木県佐野市船越町の山林
 方法:ライフル銃で上半身銃撃、射殺(笹取りをしていた被害者を猪と誤認)
 容疑者:佐藤和雄(62)
 被害者:阿部義雄(79)
 経過:業務上過失致死容疑で捜査(事情聴取)中

全て高齢の加害者によるものであり、単なる物音や草木の揺れを動物のそれと思い込んでいたり、範囲内の人の存在に対する認識が完全に欠如していたりと、いずれも認知能力の不足が明らかとあっては、加齢に伴う認知能力の衰弱に起因する事故である可能性が極めて高いものと考えざるを得ないところです。

これほど短期間に死亡者が多数出るとあっては、もはや単なる事故では済まされません。大体、上記のような状況で発砲に踏み切るような人間に狩猟の資格が与えられるべきではない事は明らかなのです。個々の資格者が自身の認知能力を把握し、自制する事が望ましいところでしょうけれども、当事者の自制が期待出来ないのであれば、制度的に防止を図るより他ありません。猟銃の所持・使用の要件に年齢制限および厳格な能力試験を義務付ける必要があるでしょう。高齢者を排除した結果、地域によっては駆除等の担い手が不足する問題はあるでしょうけれども、所詮は経済的な事情に過ぎず、人命に優先する筈もないのですから。

※11/19の重傷者の分を追記

11/23/2013

[pol] 猪瀬東京都知事、徳洲会からの闇資金提供発覚で政治的突然死

医療法人徳洲会グループの公選法違反の余波がえらいことになってますね。猪瀬東京都知事、突然かつまさかの政治的致命傷ですか。ですよね。少なくとも本人の失脚は免れないでしょうこれは。

元々徳洲会というか徳田虎雄会長は石原前都知事に紹介された関係だったとかいう話もあって、当然に石原議員以下関係者にも同様の違法行為の嫌疑がかかり、一説には数億円の資金提供があったとの噂もまことしやかに流されている始末。カジノ議連やら関係する周囲への波及も必至、そうなると政治とカネのスキャンダルとしては、殆ど最大規模の事件という事になりますね。流石にロッキード並、とまではいかないでしょうけれども、それに準ずる位にはなりそうです。

それでもって、猪瀬氏にしろ石原氏その他にしろ、元々の振る舞いからして自分が正義であり法だと言わんばかりのいささか傲慢な性格の人達なわけで、また事の性質が滅多に露見しない類のものなところから、あの人たちなら、バレなきゃやってもいい、とか、必要悪だ、とか自分勝手に正当化していかにもやりそうに思われる話なんですよね。さらにその後の都知事の釈明会見の答弁内容とその時の態度がまた見事に支離滅裂かつ挙動不審の極みでありまして。

そういう諸々の要素が流れるように調和したといいますか、ほとんど必然的な結果として、世間からはあっと言う間に真っ黒の認定が形成されてしまったように見えます。本件も含めて証言以外の物証は確認されていないし、従って刑事として立件されるかは判じ難いところでしょうけれども、政治的には猪瀬氏は無論の事、他にも色々終わってしまう人が続出するだろう事も必至で、観客としては手に汗握る怒涛の展開と言うべきでしょう。

ただ、あまりにお粗末な露見の経緯に気を取られがちではありますが、実際のところ本件の内容自体も、過去の事例と比較しても、前代未聞とまではいかずとも相当に悪質な事例には違いないわけで。無担保無利息しかも書面もなしで5000万も現金を渡されておいて、個人的に借りただけとか釈明して、誰が信じると思ってるんでしょうか。受領のタイミングも選挙出馬の挨拶の直後とあっては、選挙資金目的である事も疑いようのないところです。というかそれ以外だというなら何だというのでしょう。真っ黒認定されるのも当然です。

とはいえ裁判上で罪を問えるかどうかはまた別の話、物的証拠の有無はじめ色々と考慮されるべき事もあるでしょうから、早晩間違いなく入るだろう検察の捜査、その展開を見守りたいと思います。信用が地に落ちた検察には期待というよりは警戒感の方が強くなるのは残念なところですが、代替の機関がない以上は仕方がありません。政治的な思惑に左右されることなく、法の正義が執行される事を願います。

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借用書を公表したとか。報道の映像を拝見しましたが、実印なし、条件の記載も一切なし。ぶっちゃけ容易に偽造出来るもので、従って何かしかの証明力が認められるものではなく、本件のケースでは実質無意味、どころかかえって火に油のように思われるところです。まさか偽造した、なんて事は考えたくもないですが、万が一そうなら私文書偽造で公選法違反より重い罪になるわけですけれども、さて。まあ今後の捜査で鑑定も行われるでしょうしあまり考える意味もないでしょうか。

11/08/2013

[biz] Tesla Model Sがまたまた炎上、6週間で3度目

またですか。TeslaのEVセダンModel Sが先月に続いて通算3度目の炎上だそうです。今度は米Tennessee州Smyrnaにて。事故の詳細は不明ですが、ここは日産のリーフ工場が近くにありますから、その絡みで日産がベンチマークの耐久試験でもやってたのかなとか想像も沸きます。と言って、仮にそうだとしても、炎上までしてはEV自体の信用が落ちてリーフまで売れなくなってしまうでしょうから、本件を故意に起こした可能性は無いのでしょうけれども。

ともかく。ちょっと多すぎです。この6週間で3件。年に換算すると24件のペースですが、累計販売台数が2万弱という母数からすれば年間の発生率は0.12%程度、およそ千台に一台が炎上するという事になるわけで。

これは酷い数字です。日本国内の車両火災発生率が大体0.01%程度である事と比較すれば当然に、また米国の過酷な道路環境を考慮しても、有意に高いものと言わざるを得ません。今の所Teslaは設計に問題はないとの立場を取り、その場しのぎの正当化を図るコメントを出すだけのお粗末な対応に終始していますが、早急にその態度を改め、対策を講じなければならないところでしょう。いや本当に。事業を続けるつもりがあるなら、到底放置出来ない頻度なのですから。

UPDATE 5-Tesla reports third fire involving Model S electric car 

[関連記事 [biz] 米TeslaのEV、Model Sがまた炎上爆発] 

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[biz law] 外食業の虚偽表示事業者とその対応一覧

外食産業の虚偽表示発覚炎上の件、大方の予想通り、高級食材の使用を謳う外食業者のほぼ全てが虚偽表示を行っていた事が明らかになり、皆で渡れば怖くない的にカミングアウトが次から次へと続いて収拾がつかなくなってしまっているわけですけれども。

流石にどれがどれなのか分からなくなってきたのですが、しかし無視するわけにもいかないので、ちょっと整理というか一覧リストを作ってみることにしました。といっても被害者への対応の内容と、人事処分の有無だけですが。プレスリリースや報道の情報を書き出すだけでも一苦労なのです。

しかし、こう書き出してみると、半数以上が人事処分はおろか返金すら拒否している惨状がはっきり見えてしまいます。利用券を提供する所も多数ありますが、何の賠償にもなっておらず舐めているとしか見えません。全部検挙された上でがっちがちに規制もされて滅んでしまえばいいのですよこんな業界。

・リーガロイヤルホテル 返金拒否(レシート持参等により確認可能な場合に限り、商品毎に定められた金額の利用券提供のみ) 人事処分なし

 ※6月に認識しておきながら11月18日まで問い合わせにも虚偽の回答など隠蔽

 リーガロイヤルホテル (大阪)
 リーガロイヤルホテル京都
 リーガロイヤルホテル広島
 リーガロイヤルホテル小倉

・オリエンタルランド傘下 一部返金(レシート確認等の場合に限り1000円返金) 人事処分なし
 ※完全子会社のミリアルリゾートホテルズ運営

 東京ディズニーランドホテル
 東京ディズニーシー・ホテルミラコスタ
 ディズニーアンバサダーホテル

 ホテルミラコスタ ※非公表

・プリンスホテル傘下 返金対応 人事処分なし
 東京プリンスホテル
 品川プリンスホテル
 新宿プリンスホテル
 札幌プリンスホテル
 苗場プリンスホテル
 軽井沢プリンスホテル イースト・ウエスト
 軽井沢プリンスホテル フォレスターナ軽井沢
 軽井沢 浅間プリンスホテル
 万座プリンスホテル
 嬬恋プリンスホテル
 大磯プリンスホテル
 新富良野プリンスホテル
 南海岸南郷プリンスホテル 下田プリンスホテル
 大津プリンスホテル
 ザ・プリンス さくらタワー東京
 ザ・プリンス パークタワー東京
 ザ・プリンス 軽井沢
 グランドプリンスホテル高輪
 グランドプリンスホテル新高輪
 鬼押出し園
 箱根園


・マリオン 返金拒否 人事処分なし
 マリオンクレープ全店舗(国内74店)

・サッポロビール園 返金拒否(食事券提供のみ) 人事処分なし

・小樽ニュー三幸 返金拒否(食事券提供のみ) 人事処分なし
 小樽本店
 さっぽろテレビ塔店
 札幌駅前北4条店
 恵庭カントリークラブ店
 登別カントリークラブ店
 おたる水族館店
 ニセコアンヌプリ店

・東日本高速道路 返金拒否(問い合わせ先記載のみ) 人事処分なし
 東北自動車道 岩手山SA(上り線)
 東北自動車道 長者原SA(上り線)
 関越自動車道 高坂SA(上り線)

・ガステックサービス傘下  一部産地偽装品目のみ返金、その他大部分返金拒否 人事処分なし
 チャイニーズダイニングCHiNCHiN
 四川省麻婆豆腐専門店謝謝名豊店
 ホテルアークリッシュ豊橋
 
・セブン&アイホールディングス傘下 返金拒否(完全拒否) 人事処分なし
 イトーヨーカドー大森
 イトーヨーカドーららぽーと横浜
 イトーヨーカドー大宮
 イトーヨーカドー宮原
 イトーヨーカドー明石
 イトーヨーカドーあべの
 イトーヨーカドー武蔵境
 イトーヨーカドー幕張
 イトーヨーカドー三郷
 アリオ川口
 アリオ八尾
 アリオ鳳
 アリオ倉敷

 アリオ橋本

・サッポロホールディングス傘下 返金拒否(利用券提供のみ) 人事処分なし
 ※子会社のサッポロライオン運営
 ザ・キッチン銀座ライオン ルミネ池袋店
 ザ・キッチン銀座ライオン 東武宇都宮店
 ビヤダイニング銀座ライオン 札幌ステラプレイス店
 北海道フードビヤレストラン 銀座ライオン 新千歳空港フルール店
 銀座ライオン 京都アバンティ店
 銀座ライオン 京都四条烏丸店
 銀座ライオン 大阪ツイン21店
 銀座ライオン 広島駅ビル店
 銀座ライオン 大通地下街店
 銀座ライオン 安具楽 新宿センタービル店
 銀座ライオン 安具楽 新橋店
 銀座ライオン ノースカントリーゴルフクラブ札幌店
 銀座ライオン 地下鉄名駅店
 エビスバー 銀座コリドー街店
 エビスバー 銀座二丁目店
 エビスバー 霞が関コモンゲート店
 エビスバー 赤坂店
 エビスバー 黒塀横丁店
 エビスバー お茶の水店
 エビスバー 東京ドームシティ店
 エビスバー 神楽坂店
 エビスバー 大崎店
 エビスバー ホワイティうめだ店
 エビスバー 京都ヨドバシ店
 エビスバー 神戸三宮店
 海鮮居酒屋おおーい北海 すすきの店   海鮮居酒屋おおーい北海 札幌アピア店
 プライベートダイニング点 銀座コリドー街店 プライベートダイニング点 有楽町店
 プライベートダイニング点 渋谷店
 プライベートダイニング点 恵比寿店
 プライベートダイニング点 六本木六門店
 プライベートダイニング点 新宿三丁目東宝ビル店
 プライベートダイニング点 名駅太閤口店
 くつ炉ぎ・うま酒 かこいや 新宿三丁目東宝ビル店
 くつ炉ぎ・うま酒 かこいや 仙台駅前店
 くつ炉ぎ・うま酒 かこいや 福岡天神店
 くつ炉ぎ・うま酒 かこいや 名古屋金山店
 くつ炉ぎ・うま酒 かこいや 名古屋伏見店
 くつ炉ぎ・うま酒 かこいや 名駅三丁目店
 くつ炉ぎ・うま酒 かこいや すすきの店
 くつ炉ぎ・うま酒 かこいや 銀座七丁目店
 くつ炉ぎ・うま酒 かこいや 有楽町店
 くつ炉ぎ・うま酒 かこいや 秋葉原駅前店
 くつ炉ぎ・うま酒 かこいや 霞が関ビル店
 くつ炉ぎ・うま酒 かこいや 丸の内二丁目店
 くつ炉ぎ・うま酒 かこいや 丸の内オアゾ店
 くつ炉ぎ・うま酒 かこいや 品川イーストワンタワー店
 くつ炉ぎ・うま酒 かこいや 新宿ユースビル店
 くつ炉ぎ・うま酒 かこいや 神田東口店
 くつ炉ぎ・うま酒 かこいや 池袋東口店
 そば割烹 安曇野庵 地下鉄名駅店 そば割烹 安曇野庵 青山一丁目店
 そば割烹 安曇野庵 大崎店
 そば割烹 安曇野庵 品川インターシティ店
 和食・うま酒 入母屋 銀座七丁目店
 和食・うま酒 入母屋 ギンザ・グラッセ店
 和食・うま酒 入母屋 池袋南口店
 和食・うま酒 入母屋 新宿エルタワー店
 仙台ビール園 麦羊亭 仙台駅前店
 BEER NEXT 横浜赤レンガ倉庫店
 ビヤホールライオン 旭川店
 札幌ドーム3号売店 おお~い北海道
 BEER&WINE GRILL 銀座ライオン 銀座七丁目店
 宮崎地鶏 おすず山 大崎店
 ヴァルハラ 北海道工場店
 中華料理 翠香園 松本店 アイリッシュパブ ダブリナーズ 赤坂店

・イオン傘下 返金拒否(個別店舗に対応丸投) 人事処分なし
 イオンモール橿原
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 イオンモール北戸田
 イオンモール東久留米
 イオンモール鶴見緑地
 イオンモール土浦
 イオンモール下田
 イオンモール秋田
 イオンモール盛岡
 イオンモール川口前川
 イオンモール水戸内原
 イオンモール羽生
 イオンモールむさし村山
 イオンモール日の出
 イオンモール東浦
 イオンモール神戸北
 イオンモール新居浜
 イオンモール宮崎
 イオンモール都城駅前
 イオンモール筑紫野
 イオンモール大日
 イオンタウン上里
 イオンタウン名西
 イオンタウン伊勢ララパーク
 イオンタウン有松
 イオンタウン千種
 イオンタウン弥富
 イオンタウン木更津請西
 イオンタウン大垣
 イオン和泉府中
 イオン東岸和田
 イオン洛南
 イオン春日井
 イオン明石
 イオン今治
 イオン大宮
 イオン東雲
 イオン久里浜
 イオン新潟青山
 イオン茅ヶ崎
 イオン八代
 イオン大安
 イオン高知旭町
 イオンマリンピア
 イオン姶良
 イオン南陽
 イオン延岡
 イオン江別
 白子サンズ
 レイクタウン mori
 やしろショッピングパーク Bio
 姫路フォーラス
 
・不二家、不二家レストラン 返金拒否(申し出があっても完全拒否) 人事処分なし

・株式会社コメダ 返金拒否 人事処分なし
 コメダ珈琲 全店
 おかげ庵 全店

・大和リゾート系 返金拒否(一部メニューのみ商品券提供、その他は寄付で代替と主張) 人事処分あり(経営陣月額報酬30%減3ヶ月)
 串本ロイヤルホテル 一部メニューのみ商品券提供、その他返金拒否
 宮城蔵王ロイヤルホテル 返金拒否
 信州松代ロイヤルホテル 返金拒否
 土佐ロイヤルホテル 返金拒否
 北九州八幡ロイヤルホテル 返金拒否
 玄海ロイヤルホテル 返金拒否
 唐津ロイヤルホテル 返金拒否
 別府湾ロイヤルホテル 返金拒否
 南房総富浦ロイヤルホテル 返金拒否
 橿原ロイヤルホテル 返金拒否
 大山ロイヤルホテル 返金拒否
 沖縄残波岬ロイヤルホテル 返金拒否

・パレスホテル 返金拒否(利用券のみ提供) 人事処分なし
 ※公式HPリリースもなし
 パレスホテル東京
 パレスホテル大宮
 パレスホテル立川

・金沢名鉄丸越百貨店 店舗により返金拒否と返金対応と混在 人事処分なし
 めいてつ・エムザ
  菜香樓 返金拒否 ※経営は後記の豊中物産のためか
  勝乃屋 希望者返金
 金沢スカイホテル 希望者返金
  
・豊中物産傘下 返金拒否 人事処分なし
 菜香樓 本館
 菜香樓 新館
 菜香樓 エムザ店 ※上記めいてつ・エムザの店舗と同じ
 菜香樓 金沢百番街店
 招龍亭


・阪急阪神ホテルズ傘下 返金拒否と希望者返金が混在 社長辞任
 返金拒否
  東京第一ホテル鶴岡 返金拒否
  東京第一ホテル松山 返金拒否
  富山第一ホテル 返金拒否
  東京第一ホテル米沢 返金拒否?(リリースすらなし)
  第一イン新湊 返金拒否

 部分代償あり
  ノボテル甲子園 返金拒否(ギフト券提供のみ)

 以下は希望者返金
  第一ホテル東京シーフォート
  吉祥寺第一ホテル
  ホテル阪急インターナショナル
  大阪 新阪急ホテル
  京都 新阪急ホテル
  ホテル阪神
  宝塚ホテル
  六甲山ホテル
  大阪市立大学医学部付属病院内 パティオ
  ホテルコンコルド浜松
  ホテルクレメント徳島
  千里阪急ホテル
  今治国際ホテル

・リッツ・カールトン大阪 2006年以降 希望者返金 人事処分なし

・JR四国系ホテル 2005年以前より 希望者返金 人事処分なし
 ホテルクレメント徳島(阪急阪神系、徳島ターミナルビル運営) 日本料理 藍彩
 ホテルクレメント宇和島 シレーヌ
 四万十いやしの里 山川海

・ホテルコンコルド浜松(阪急阪神系) 希望者返金 人事処分なし

・名古屋観光ホテル 返金拒否 人事処分なし

・近鉄ホテルシステムズ傘下 返金拒否 人事処分なし
 ウェスティン都ホテル京都
 シェラトン都ホテル大阪
 天王寺都ホテル
 都ホテルニューアルカイック
 沖縄都ホテル
 大阪国際交流センターホテル
 
・近鉄旅館システムズ傘下 希望者返金と返金拒否混在 社長辞任、交代
 奈良 万葉若草の宿 三笠 希望者返金
 青蓮寺レークホテル 希望者返金
 百楽荘  希望者返金
 あやめ館 希望者返金
 橿原観光ホテル 当初返金拒否、その後希望者返金に変更

・かんぽの宿塩原 返金なし(メニュー表記変更のみ) 人事処分なし

・日本郵政 返金対応なし(検討中として) 人事処分なし
 かんぽの宿 十勝川
 かんぽの宿 一関
 かんぽの宿 大洗
 かんぽの宿 旭
 かんぽの宿 石和
 かんぽの宿 伊豆高原
 かんぽの宿 富山
 かんぽの宿 皆生
 かんぽの宿 竹原
 かんぽの宿 観音寺
 かんぽの宿 北九州
 かんぽの宿 那覇レクセンター
 かんぽの宿 ラフレさいたま
 かんぽの宿 皆生
 かんぽの宿 光
 かんぽの宿 湯田
 かんぽの郷 白山尾口
 かんぽの宿 青梅 

・JR北海道ホテルズ系 対応不明 人事処分なし JRタワーホテル日航札幌 返金対応不明(連絡者の個別対応とのみ記載)
 ホテル日航ノースランド帯広 同上

・海辺ホテル プライムリゾート賢島 希望者一部返金(「商品毎に定めた金額」のみ) 人事処分なし

・道後温泉 大和屋本店 返金拒否 人事処分なし

・パルコ 原則返金対応(一部店舗にて返金せず代品提供のみ) 人事処分なし
 池袋パルコ
 札幌パルコ
 名古屋パルコ
 仙台パルコ 一部店舗にて返金拒否、代品提供
 調布パルコ
 ひばりが丘パルコ

・高島屋 対応不明(連絡者に個別対応、とのみ) 人事処分なし※
 日本橋店 フォション、麦星byグリル満天星 ル カフェ ドゥ ジョエル・ロブション
 新宿店 天厨菜館 健美菜館 麗花仙
 横浜店 ニホンの食卓 つくみ
 タカシマヤフードメゾン新横浜店 銀泉亭
 柏店 ニホンの食卓 つくみ 鉄板焼・お好み焼 naniwaen
 岡山高島屋 ファミリーローズ

 ※2013/11/21に経営陣の報酬5%~10%削減3箇月と発表

・ホテル京阪系 返金拒否(希望者に1000円分の利用券提供のみ) 人事処分なし
 ホテル京阪京都
 ホテル京阪京橋
 ホテル京阪ユニバーサル・タワー

・大丸松坂屋百貨店 返金対応 人事処分なし
 大丸心斎橋店
 大丸梅田店
 大丸神戸店
 大丸京都店
 大丸東京店
 大丸札幌店
 大丸須磨店
 博多大丸福岡天神店 個別連絡し返金
 松坂屋名古屋店
 松坂屋上野店
 松坂屋豊田店 個別連絡し返金

・東急ホテルズ系 返金なし(1レシートあたり2000円の利用券提供のみ) 人事処分なし
 ザ・キャピトルホテル 東急
 名古屋 東急ホテル 京都 東急ホテル
 宮古島 東急リゾート
 伊豆 今井浜 東急リゾート
 札幌 エクセルホテル東急
 羽田 エクセルホテル東急
 富山 エクセルホテル東急
 金沢 エクセルホテル東急
 新橋愛宕山 東急イン
 吉祥寺 東急イン
 新潟 東急イン
 松本 東急イン
 高松 東急イン
 松江 東急イン
 徳島 東急イン ※県検査時に隠蔽行為あり
 松山 東急イン
 下関 東急イン
 鹿児島 東急イン
 帯広 東急イン
 大井競馬場 ダイアモンドターン

・小田急百貨店 一部商品は個別連絡し返金、その他希望者返金 人事処分なし
 新宿店 希望者返金
 町田店 希望者返金
 藤沢店 希望者返金

・京王百貨店 希望者返金 人事処分なし
 新宿店
 
・京急百貨店 品目別に一部返金 人事処分なし

・丸井 店舗により返金拒否・返金対応混在 人事処分なし
 丸井錦糸町店 返金拒否
 北千住マルイ  返金拒否
 マルイファミリー志木 希望者に返金対応
 マルイファミリー溝口 希望者に返金対応
 国分寺マルイ 希望者に返金対応

・ホテルイタリア軒 返金拒否 人事処分なし

・新潟グランドホテル 返金拒否(利用券提供のみ) 人事処分なし

・仙台国際ホテル 返金拒否 人事処分なし
 中国料理 翠林

・江陽グランドホテル 返金拒否(プレスリリースすらなし) 人事処分なし
 中国飯店 龍天江

・ザ・ウィンザーホテル洞爺リゾート&スパ 希望者返金 人事処分なし

・ホテルニューグランド 返金拒否 人事処分なし

・相鉄ホテル 返金拒否(レシートあたり1000円利用券提供のみ) 人事処分なし
 横浜ベイシェラトンホテル&タワーズ

・近鉄百貨店 対応不明(連絡者に個別対応とのみ) 人事処分なし
 本店
 上本町店
 枚方店
 奈良店
 橿原店
 生駒店
 和歌山店
 桃山店
 桔梗が丘店

・JR九州ホテルズ系 返金拒否(全拒否と一部賠償とあり) 人事処分なし
 JRホテル屋久島 商品券1000円分提供のみ 
 JR九州ホテル宮崎 返金拒否

・鶴屋百貨店 個別連絡し返金 人事処分なし

・九州産交グループ 返金拒否 人事処分なし
 九州産交ランドマーク株式会社
  北熊本SA下り店
  宮原SA上り店
  阿蘇くまもと空港店
  城彩苑 ビュッフェレストランぎんなん
  城彩苑 櫻道
  熊本フェリー株式会社
  ベイサイドみなとカフェ

・ホテル日航熊本 返金拒否 人事処分なし

・ホテルニューオータニ熊本 返金拒否 人事処分なし

・KKRホテル熊本 返金拒否 人事処分なし

・ホテルオークラ系 返金拒否(品目毎に定められた額の利用券提供のみ) 人事処分なし
 ホテルオークラ札幌
 ホテルオークラ新潟
 ホテルオークラ新潟
 オークラフロンティアホテルつくば
 オークラ アカデミアパーク ホテル
 オークラ千葉ホテル
 ホテルオークラ東京ベイ
 ホテルイースト21東京
 ホテルオークラ東京
 フォレスト・イン 昭和館
 オークラアクトシティホテル浜松
 ホテルオークラ神戸
 ホテルオークラ福岡
 ホテルオークラJRハウステンボス
 ホテルオークラエンタープライズ系
  桃源 横浜店
  桃源 千葉店
  桃源 柏店
  桃源 川口店
  桃里 新宿店
  桃里 多摩店
  桃亭 三鷹店
  桃花林 日本橋室町賓館
  レストランニホンバシ

 青山ダイヤモンドホール ※ここは本件のリリースすらなし
  セブンシーズ 

・JALホテルズ(ホテルオークラ系) 返金拒否 人事処分なし
 ホテル日航成田
 ホテル日航東京
 川崎日航ホテル
 ホテル日航新潟
 ホテル日航大阪
 ホテル日航姫路
 ホテル日航奈良
 ホテル日航倉敷
 ホテル日航アリビラ
 ホテル日航那覇/グランドキャッスル
 ホテルJALシティ田町 東京
 ホテルJALシティ長崎
 ホテルJALシティ那覇 
 
・日本ホテル(JR東系) 返金拒否(宴席利用客のみ個別連絡) 人事処分なし
 ホテルメトロポリタンエドモント
 ホテルメトロポリタン高崎
 ホテルメッツ溝ノ口
 メトロポリタンフーズ株式会社(ケータリング事業子会社)

・ロイヤルパークホテルズアンドリゾーツ 返金拒否(利用券提供のみ) 人事処分なし
 ロイヤルパークホテル
 仙台ロイヤルパークホテル
 横浜ロイヤルパークホテル
 ロイヤルパークホテル ザ 汐留

・東武ホテル 返金拒否(レシート持参者に利用券のみ提供) 人事処分なし
 ※子会社の東武ホテルマネジメント、東武興業による運営
 宇都宮東武ホテルグランデ  東武ホテルレバント東京
 渋谷東武ホテル
 川越東武ホテル 日光レークサイドホテル
 日光アストリアホテル

・三越伊勢丹系 返金拒否(問い合わせ窓口の設置のみ) 人事処分なし
 伊勢丹新宿
 日本橋三越本店
 伊勢丹府中店
 伊勢丹浦和店
 伊勢丹相模原店
 札幌三越
 仙台三越
 高松三越

 11/14追加発表分

 銀座三越
 千葉三越
 伊勢丹会館(新宿)
 岩田屋三越
 福岡三越
 名古屋三越 ラシック店 

・東京ドームホテル 返金拒否(問い合わせ窓口設置のみ) 人事処分なし
・東京ドームシティ
 後楽園飯店 返金拒否(限定期間中全品一割引の実施) 人事処分なし

・H2Oリテイリング傘下 希望者返金 人事処分なし 阪急百貨店 川西店
 阪急百貨店 堺北花田店
 阪神百貨店 梅田本店

・メルキュールホテル成田 返金なし 人事処分なし

・うすい百貨店 返金拒否(対応検討中として) 人事処分なし

・白兎会館 返金対応未定(関係機関と協議中として) 人事処分なし

・ザ・テラスホテルズ傘下 返金拒否(食事券提供のみ) 人事処分なし
 ザ・ブセナテラス

・フジファミリーフーズ傘下 返金拒否 人事処分なし
 珈琲伝説 北宇和島店
 珈琲伝説 緑井店
 珈琲伝説 庚午店
 珈琲伝説 高陽店
 ハンバーグストリート 松山店
 ふきのとう 新空港通り店
 ふきのとう 高陽店
 どんと 川之江店
 どんと 今治店
 どんと 松山店
 どんと 姫原店
 どんと 重信店
 どんと 八幡浜店
 どんと 北宇和島店
 どんと 宇和島店
 どんと 高知店
 どんと 四万十店北島店
 どんと 野市店
 どんと 丸亀店
 どんと 広島店
 どんと 安芸店
 どんと 東広島店
 どんと 南岩国店
 どんと 宇部店
 アニーショップ 川之江店
 アニーショップ 西条店
 アニーショップ 今治店
 アニーショップ 松山店
 アニーショップ エミフル店
 アニーショップ 重信店
 アニーショップ 大洲店
 アニーショップ 高知店
 アニーショップ 四万十店
 アニーショップ 野市店
 アニーショップ 丸亀店
 アニーショップ 阿南店
 アニーショップ 石井店
 アニーショップ 三原店
 アニーショップ ナタリー店
 アニーショップ 緑井店
 アニーショップ 神辺店
 アニーショップ 岩国店
 アニーショップ 宇部店
 アニーショップ 小野田店

・富久娘酒造株式会社 現品引換にて返金対応 人事処分なし

・セガ傘下 返金拒否(クーポン提供のみ) 人事処分なし
 フェスティバルウォーク蘇我
 ダイニングバーツバーBee
  Bee Rush 梅田店
  Bee 池袋店
  Bee 池袋西口店
  Bee 町田店
  Bee 川崎店
  Bee 大宮店
  Bee 仙台店
  Bee 栄店
  Bee 心斎橋店
  Bee 難波店
  Bee 江坂店
  Bee 河原町店
  Bee 三宮店
  Bee 広島店
  Bee 天神店

・首都高速道路株式会社 返金拒否 人事処分なし
 大黒PA
 八潮PA
 川口PA
 代々木PA

・ 藤田観光系列 返金等対応(相当額を現金・クーポン・寄付等) 人事処分あり(役員報酬30~50%削減1~6ヶ月)
 ホテル椿山荘東京
 シビックスカイレストラン椿山荘
 太閤園
 京都国際ホテル
 カメリアヒルズカントリークラブ
 能登カントリークラブ
 新宿ワシントンホテル
 有明ワシントンホテル
 桜木町ワシントンホテル
 伊勢崎町ワシントンホテル
 長崎ワシントンホテル
 ホテルグレイスリー札幌
 ホテルグレイスリー銀座
 ホテルグレイスリー田町
 ベイサイドホテル アジュール竹芝
 ホテルフジタ福井
 箱根ホテル小涌園
 伊東小涌園
 ウェスタリアンライフクラブ ヴェルデの森

・ダイナック(サントリー100%子会社) 返金なし(食事券のみ提供) 人事処分なし
 海鮮居酒屋 魚盛 お茶の水店
 海鮮居酒屋 魚盛 丸の内店
 海鮮居酒屋 魚盛 西新宿アイランドタワー店
 海鮮居酒屋 魚盛 日本橋店
 海鮮居酒屋 魚盛 有楽町店
 海鮮居酒屋 魚盛 大手町店
 居酒屋たぬき 大手町店
 焼匠  karaku 秋葉原店
 串焼きと鶏料理 鳥どり トラストタワー店
 VEGETABLE&WINE GRILL燦
 スカイパブ トップサーティ
 和風居酒屋 咲くら 阪急グランドビル店
 和食居酒屋 咲くら マルビル店
 バー ヤン
 カフェ  エ  バール フォーレ天王寺
 トラットリア パパミラノ三宮
 ダイナミックキッチンバー 燦  OBPツインタワー店

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11/01/2013

[biz law] 近鉄ホテル、虚偽表示発覚にも賠償拒否

やっぱりと言うべきかイメージ通りと言うべきか。阪急の裏切り具合も酷いですけど、近鉄は素でさらに酷かったって話です。

阪急阪神の件からこっち、同様の虚偽表示の発覚が相次ぐ昨今ですけれども。今回虚偽表示が公表された近鉄系ホテル数件のうち、ホテル内レストランで加工肉をビーフステーキ等とする虚偽表示が発覚した近鉄ホテルシステムズが開いた謝罪会見、の筈だった場で、社長の二村氏曰く「バイキングの一メニューの偽装だから」、として一切の返金を否定したそうで。

一体何を言ってるんでしょうか。バイキングの一メニューだとしても虚偽は虚偽、その分は当然に不法行為なわけです。その他メニューの分は含まれず、従って全額の返金には及ばないでしょうけれども、全額の返金を拒む理由にはなりえません。むしろビーフステーキと言えばバイキングの中でもメイン的な位置づけにあったものと推測されますから、一般に数割程度の返金に応じる義務はあるものと考えられるところです。

そして、虚偽表示に基づいて利益を得た事が不法行為であり、従って不法利得たる対価を賠償する義務が生じているのであって。サービスが価格相当であったかどうかは問題ではないし、そもそも価格の相当性自体が一概に判じられるものではなく、まして法廷でもない場所で不法行為の当事者が一方的に主張する評価額など全くの無意味、犯罪者の開き直りと広範から捉えられるだけの話です。個別の顧客への対応としても、一般的なコンプライアンス等社会対応の意味でも、事業者として最悪の対応と言う他なく、このような会見を平然と行ってしまう二村氏はじめ近鉄関係者の愚かさ加減は救い難いものと言わざるを得ません。社会的に到底受け入れられず、結果として今後の事業継続にも致命的な困難が生じる可能性も相当に高いでしょう。

といっても、このような振る舞いをする人達には今更言葉で何を言っても無駄とも思われますし、その是正には、その身を以って報いを受ける他ないのかもしれません。消費者庁はじめ行政、司法の関係者におかれましては、厳正に摘発指導される事を望みます。かように論外な主張が許容されて前例となれば、今後も多数続くだろう類似事例を放置助長する事になるでしょうから、その抑止のためにも。

修学旅行生にブラジル産を大和肉鶏として提供 加工肉を出したホテル社長は「返金しない」

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10/31/2013

[pol] 米NSAがGoogle、Yahoo両社の全クラウドデータを無断取得

米NSAによる盗聴の件、さらにもう一段の不義が発覚したそうです。

何かと言うと、これまで合意の下、PRISMプログラムでの盗聴活動に協力していたものとされていた米IT大手各社の内、GoogleとYahooの2社のネットワークに対し、ともに無断で、暗号化されていない箇所をターゲットにする事で全トラフィックを取得し監視する、MUSCULARプログラムなる活動が行われていたというのです。

取得の具体的な手口は明らかではありませんが、非暗号化データの流れる光ファイバーにスプリッタを入れ、全データをバッファリングして自由に取り出せるようにしたとかいう見方が強いようです。確かに、業者に無断で全トラフィックを取得する方法なんてそれ位しかないでしょう。であれば、文字通り全ての、暗号化もされない生のデータを取得出来ますから、当然両社の全サービス、Gmailは勿論の事、Google Docs等のクラウド系サービスでやり取りされるデータの全てを、その過程も含めて取得していた事になります。従って被害者は全ユーザすなわち世界中の数億人。

これまでNSAは、これら協力企業のサービスにおける通信盗聴に関し、盗聴の実行は通信業者が担い、自らは合意の下データの提供を受けたものであり、各社の通信データの取得を直接行ってはいない、として来ました。本件はその主張が偽りであった事を証明するものに他なりません。要するにNSAは、協力企業すらも欺き、裏切っていたという事です。

最近、GoogleとYahooの両社が内部を含めた殆ど全てのトラフィックを対象に暗号化を強化する方針に転換し、当然にNSAの盗聴発覚との関連が疑われつつ、その性急さには、協力企業の筈なのに何故、と訝しまれる部分もあったところですが、これで腑に落ちました。全てが外部に筒抜けとあっては、クラウドサービス自体が成立せず、即存亡の危機になってしまうでしょうから。といっても遅きに失した、もしくは後の祭りな気もしますが。特に企業ユーザはその大半が利用を取りやめ、というか禁止するだろうし、落とし前的な損害賠償を求められるケースも増えるでしょう。

NSAはこの期に及んでまだmisleadingだとか主張し、言い訳を重ねているそうです。その真偽を確かめる術はなく、かつ経緯が経緯だけに、もう誰もまともに取り合おうともしないだろうし信用も何もないのだから、局長のAlexanderあたりは本当に自国の利益を優先するのなら潔く責任を取って自分の首を差し出す位はしてもよさそうなものだと思いますが、そのような姿勢は欠片も見せず、自己弁護と保身に必死な姿はあまりにも無様で、長年畏怖畏敬の対象であった米国情報機関も、その人的実態はこんなものかと、冷やかな思いを抱かざるを得ないのです。それを正そうともしない大統領はじめ米国政府にも。

しかしGoogleとYahooだけなのでしょうか。他のPRISM協力企業、特にMicrosoftとかFacebookはどうなのでしょう。NSAがわざわざせずとも元々全ての生データを提供してたから不要で対象外、とかそういう事なんでしょうか。

NSA reportedly tapped into Google, Yahoo data centers worldwide without telling either company

英国の深い関与も指摘されていますね。その線からMuscularと対をなすIncensorというシステムの存在も表面化しているようですが、これはなんなんでしょう。フィルタリングシステムの事かな?

N.S.A. Said to Tap Google and Yahoo Abroad

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10/29/2013

[biz] 米TeslaのEV、Model Sがまた炎上爆発

つい先日、米国シアトル郊外で障害物に接触後大炎上する衝撃的な事故を起こし、偶然撮影されたその際の映像で多くの人を戦慄させた米TeslaのEV、Model Sが再び炎上したそうで。今度の場所はメキシコ、スピード超過の上の自損事故の後、米の事故と同じく車体の前方、バッテリー部分が大きく燃え上がり、今度は爆発もしている様子が夜のノイズだらけの映像の中にもはっきりと映っています。

その動画は下記記事から。
Guíador "fantasma" choca lujoso vehículo eléctrico en la glorieta del pocito en Mérida

素早くリリースされたTesla公式による火消コメントによれば、運転手は無事で、その安全性を高く評価した上、再びModel Sの新車をオーダーしたとか。如何にも取って付けたような白々しさが漂いますけれども、先日の事故の記憶も鮮明な中、Teslaも必死なのだろうし、今回はドライバーの過失が大きいですから前回よりは同情出来なくもない面は認められるでしょうか。

ただやはり、あの炎上爆発の様子は看過出来るものではあり得ません。前回も今回も、単独の事故かつ周囲に延焼するものが無かったためにModel Sが燃えただけで済みましたけれども、これが複数車が絡む事故や建物への衝突だとしたら、その場合に確実に起きるだろう延焼の様を想像するだに寒気がします。しかもそれは、現状の普及台数ですらこの頻度なのですから、可能性がある、どころではなく、このまま普及していけば、確実に現実のものになってしまうのでしょう。それも近いうちに。

Tesla社には、そのような取り返しのつかない事故が起きる前に十全の対策を取る義務があり、もしそれが困難だというのであれば販売取りやめの上全回収を行う位の厳格な対応が求められるところかと思われますけれども、本件コメントを読む限りは場当たり的なその場しのぎの対応に終始している様子で、その見込みも意志すらも認められません。自発的な改善が期待出来ない以上はNHTSAあたりが管理指導すべき話でしょうが、そちらも音沙汰なし、実質完全放置で極めてまずい状況にあるわけです。実際に犠牲が出ないと動かないのはどこも同じ、という事でしょうか。極めて残念な限りです。

---

一方Consumer ReportはModel Sをさらにプッシュ中だとかいう話も。記事を読んでみても以前の評価と変わらず、形式的なテストスコアのみに基づく判断という事で、炎上事故の事については触れてもいません。それはそれで一つの基準だし構わないんでしょうけれども、しかしそれで"wholeheartedly recommend"とまで言ってしまうのはあまりに無責任にも思われるところですが、この車を買うような層にとっては瑣末な問題という事なんでしょうか。それとも単に金の力によるところなんでしょうか。いずれにせよ度し難く思うのです。

Consumer Reports officially recommends the Tesla Model S

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10/25/2013

[pol] 米NSAによる独仏含む各国首脳への盗聴露見、信頼の喪失

Edward Snowdenの告発に端を発した米国NSAによる諸外国へのスパイ活動露見の件、協力国の要とも言える仏独の首脳への盗聴が発覚したとのことで。

NSA monitored calls of 35 world leaders after US official handed over contacts

証拠はSnowdenが提供したNSAの内部文書で、ブッシュ大統領時代の2006年10月に発行されたもの。公表された文書を読むに、米国政府各機関への盗聴活動の広告と、追加すべき対象の電話番号登録を依頼するためのものですね。個別の番号、対象者の氏名は記載されていませんが、この時で既に35人の諸外国指導者へ繋がる電話番号200件が盗聴対象である事が明らかにされています。

これには流石に驚きました。いや、当然やってるだろうとは誰しもが思っていた事でしょうけれども、ここまで直接的な、言い訳のしようもない証拠が出て来るとは思いませんでした。米国があれほどまでにSnowdenの身柄確保に躍起になっていた事にも納得、というより、これだけの証拠を抱えてSnowdenはよく生き延びたなと。

何にせよもう公になってしまった以上は後の祭り、元から米国側の英国を除くEUの大半が正面からの反米に染まるという前代未聞の事態を目の当たりにして、既に米国に失望していた身としても戦慄を禁じ得ません。

本件が加わった結果、これまで特定されたものだけで、ブラジル、メキシコ、仏独と、中米、南米、欧州まで、従来からの協力国、地域の大半を網羅する形で全方位的に信義を裏切り、結果その全てから公式かつ直接に非難を受け、かつ仏での一般市民への大規模盗聴の発覚もあって、各国の市民までもがおそらくは一様に反米に転じた事になるわけです。敵国としての大規模な衝突等にまで至るものとは考えられませんが、民間から公共、個人から組織に至るまで、広く、かつ深く、およそ全ての関係において隔絶が強まる事は避けられないでしょう。

彼らは、その人命含め他者の権利を公然と侵害して恥じない、独善的かつ傲慢なそれらの活動を、これまで一貫してテロの脅威への戦いなどと称していました。よくそんな事を言えたものです。それが本気だったとすれば、米国以外は全てテロリストであり敵だというわけですか。そのような振る舞いをするもしないも米国の自由ですが、一度でもそのような扱いをすれば、された側はその裏切りを容易に忘れる事はないでしょう。改めて認めざるを得ません。もはや良き隣国としての米国は、建前としてすらも決定的に失われてしまった事を。極めて残念な事ですが。

ところで、日本政府がこの事態を前にしてノーリアクションなのはどう受け止めるべきなのでしょうか。官房長官は大丈夫だとかコメントしてますけど、それって何の根拠もないですよね。米国が情報ダダ漏れの日本に本件で協力していたわけはなく、どう見ても盗聴される側としか思えないし、盗聴するだけのメリットは十分、やってない可能性はむしろ低かろうと思われるんですけれども。元々ノーガードだから今更気にしないって事なんでしょうか。それとも面倒を起こしたくないから見て見ぬふりをしてるだけなんでしょうか。どちらにしても残念な話です。米国に対するそれとは違う意味で。

European leaders call for talks to settle US spy row

そして次々と追加される被害国。スペイン市民は確定、日本も挙がっています。いずれも当然に予想されたところであって、今更驚くわけでもありませんけれども。

NSA 'monitored 60m Spanish calls in a month'

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