4/02/2014

[note] 磨り減った靴底を修理

この所、愛用している靴のかかと部分が結構磨り減って来ていて、歩く際に違和感を感じるようになっていたのです。いつもなら買い換えるところなのですけれども、増税前の駆け込み需要やらで混雑はするし割高だし品薄だしで、いまいち気乗りしなかったんですね。

それならと、前々から一度試したいと思っていたところの、靴底補修剤による修理を試みてみたわけです。

使用したのは、いくつか販売されている補修剤の中でも定番とされ、最も多く流通しているセメダインのシューズドクターNです。近所のホームセンターで税込み800円位(税率5%)。黒と白と茶の3種類が販売されていますが、今回は対象に合わせて黒を選びました。


今回の対象はスニーカーもどきのゴム底靴。下図の通り、かかと部分が削れてしまっています。ここを充填剤で肉付けしてやるわけですね。


まず準備。同梱のサンドペーパーで軽く擦って充填剤が乗りやすくした後、これまた同梱の薄いアクリル板二枚を左右それぞれにガイド枠としてぐるりと周囲に巻きつけるようにしてテープで貼り付けます。


しかるのちに、徐ににゅるにゅると充填剤を埋め込みます。量は目測で適当にするわけですが、心持ち多めにすると良いようです。足りなければ途中で追加すれば良いだけですけれども。


これを、同じく同梱のヘラで均して形を整えます。充填剤は粘度が高いので、どうしてもヘラにくっついて来てしまい、なかなか思うように平らになりませんが、出来るだけ表面近くをヘラを行きつ戻りつさせて根気よく均します。充填剤を少し多めに入れておくと、少し余りは出ますがそれなりに形になるでしょう。そこで生じた余りは少し手前に伸ばして誤魔化します。


整え終えたら、説明書の指示の通り丸一日、24時間程置いて固まるのを待ちます。その後アクリル板を外した直後の姿が下図。板のあった外縁に沿ってバリが残っています。


このバリをハサミやカッター等で切り落として整えた後の姿が下図。見た目はアレですが、磨り減った靴底が復活しました。


なお、横から見ると若干隙間が。重ね塗りは可らしいので、気になるなら後から調整すれば良いでしょうけれども、個人的には取り敢えずそこまで気にならないので、これでよしとします。


この後、早速試しにこれを履いて外出してみましたが、全く問題無し。というより、明らかに修復前より安定していました。やはりかかと部分が有るのと無いのとでは大違いです。概ね成功と言ってよいでしょう。というわけで満足です。

ちなみに下図は使用後の充填剤。実は今回、この靴の他にもう一足、より状態の悪い別の靴も練習がてら修復しましたので、2足分使った事になるわけですけれども、まだ結構、大体2/5位残っています。


従って、今回のように本補修剤を使って靴底を部分的に補修する場合にかかる費用は、大体一足あたり200円強、という計算になります。もちろん、作業にはそれなりに労力や時間も必要ですので、これが得と言えるかどうかは一概には言えず、修理する靴の価値によるのでしょうけれども、安くない靴や多少なりと思い入れのある靴の場合には、業者に依頼する場合と比較すれば、極めて安価で手軽、現実的な修理手段と言えるでしょう。あとは耐久性ですが、正直あまり持ちそうな気はしません。が、それならそれで再補修すればいいだけの事です。というわけで、今回はこれでおしまい。