4/19/2014

[note] ubuntu 14.04LTS導入

Ubuntuの最新バージョン、それもLTS版がリリースされました。コードネームはTrusty Tahr、信頼のおけるヤギさんです。従来に比べると、少しは意味がわかる気がしなくもないですね。あくまで少しだけ、それも相対的に、ですけれども。

さて。その14.04LTSですが。待望の、と言っていいんでしょうか。というのも、周知の通り、このところCanonicalは色々とモバイル版やら新規事業に手を出しては大爆死を繰り返す日々、もはや経営自体の危機も囁かれる有様で、デスクトップ版には殆ど注力していないところ、率直に言ってこれといった大きな変更があろう筈もないわけで。ただ、LTS版という事で、相応の安定性は期待出来るでしょうし、これまで微妙なバージョンアップに煮え湯を飲まされながらも追従して来たユーザとしては、これまでより酷いことはないだろう、と後ろ向きな期待は抱けます。というわけで、今回は珍しく様子を伺う事なく、無謀にもリリース直後の導入に踏み切った次第なわけです。

今回の対象は、デスクトップ一台にノート2台。内2台はアップデート適用で、1台はクリーンインストールです。全て64bit版。その結果はと言うと、結論から言えばアップデート適用2台の内、1台はすんなり成功したものの、残り2台はインストールに用いたメディア(DVD)のエラーでいずれも一度失敗、メディアを交換してやり直して成功に漕ぎ着けたものの、アップデート適用の1台はインストールプロセスの真っ最中という最悪のタイミングでエラーが発生したためかシステムが破損してしまい、結局泣く泣くクリーンインストールをする羽目に。とかように色々と手間がかかってしまったのです。疲れました。

そんなわけで苦労しつつ導入した14.04LTS、その使ってみた感想ですけれども。こちらは上々と言っていい感じです。互換性の面ではおよそ問題は認められませんし、一方で前バージョンまでに存在していたgtkとcompizに関するウィンドウ操作・配置周りの動作不良が解消されています。この点、従来個人的には特に不満に感じていたところだったので、これだけでも導入した価値は十分にあったと思えるのです。めでたし。

そのインストールの手順、その概要を一応下記にメモ。オンラインで行う場合と、メディアに入れたイメージから行う場合との2種類です。

・オンラインアップデートの場合
 update-managerから、新しいバージョンの適用を行うだけ。とても時間がかかります。私の場合は2時間近くかかりました。時折現れるダイアログに応答しつつ、のんびり待ちます。終わったら再起動で完了。

・メディア利用の場合
 メディアからインストーラを起動します。私の場合はDVDから。既存のシステムをアップデートする方法と、併存させる方法が途中で選択出来ますので、必要に応じて選択。後はクリーンインストールの場合とほぼ同様。ちなみに私の場合は既存システム(13.10)のアップデートを試みて、その後途中で[Errno5 Input/Output Error]が発生してクラッシュしたのです。要するに読み書きエラーですね。色々テストしてみたところDVDメディアが不良だったようで、念のため取得し直したイメージを別メディアに焼き直してやり直すと今度は成功しました。なので、おそらく一般的な問題というわけではないものと思われます。要するに私の運が悪かっただけの事です。とほほ。

後は普通に使えるわけですけれども、例によってUnityのツールバーが邪魔なので、まずウィンドウマネージャを変更します。

<ウィンドウマネージャの変更方法>(例:cairo-dockに変える場合)

 ターミナルから、下記の通りcairo-dock等のマネージャを入れた後、unityを削除。

 $sudo apt-get install gnome-fallback-session
  $sudo apt-get install cairo-dock cairo-dock-utils
  $sudo apt-get remove unity
  $sudo apt-get autoremove

 一旦ログオフして、マネージャにcairo-dockを選択して再ログインで完了です。 なお、この時fallback-sessionを入れておかないと、cairo-dockが有効にならず、素のXwindowになって操作がままならず、かつ修正もとても面倒という困った状況になってしまうので要注意。また、cairo-dockを導入する一方でunityを削除しないと、cairo-dockとunityのツールバーが併存する奇妙な形になってしまいます。使えなくはありませんけれども、意味不明です。しかしCanonicalは何でこうUnityに固執するんでしょうね。とそれはともかく。

 続いて、設定ツールccsmの導入。これで不要なオプションを幾つか外します。
   $sudo apt-get install compizconfig-settings-manager

後はまあいつもの個別設定ですね。こちらは今更ここに記載すべき話でもないでしょう。

トラブルはありましたが、それはたまたま私の運が悪かっただけ、14.04LTS自体の完成度は高いし、概ね導入も安定して行えるものと言って良いでしょう。OSは安定が一番、従ってこの14.04LTSも良いOSと言えそうです。というわけで、今回はこれでおしまい。

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