11/25/2013

[law] 高齢者による狩猟中の射殺事件頻発に

狩猟中の銃殺事件が続発する昨今ですが、また死者が出たとのこと。ここ数か月で一般のニュースとして目にした事例として4件目、しかも今月だけで3件目です。その他に重傷も1件。あまりに多すぎます。

・5/12
 場所:宮城県女川町鷲神浜の山中
 方法:散弾銃で射殺(猟仲間を鹿を撃った際に巻き添え)
 容疑者:新妻鉄男(82)
 被害者:岡田武市(64)
 経過:業務上過失致死容疑で容疑者逮捕

・11/3
 場所:静岡県長泉町東野の雑木林
 方法:散弾銃で射殺(山菜取りをしていた被害者を鹿と誤認)
 容疑者:猟友会員(73)
 被害者:根上武彦(66)
 経過:業務上過失致死容疑で捜査(事情聴取)中 

・11/7
 場所:北海道新十津川町吉野の山林
 方法:ライフル銃で射殺(猟仲間を鹿と誤認)
 容疑者:井上政一(67)
 被害者:〓野木(たものぎ)則敏(65)氏
 経過:業務上過失致死容疑で容疑者逮捕

・11/19 ※重傷のケース
 場所:宮崎県高千穂町五ヶ所の杉林
 方法:散弾銃で重傷(買い物帰りの女性をイノシシと誤認)
 容疑者:近隣在住の農業男性(66)
 被害者:近隣在住の女性(84)
 経過:業務上過失致傷容疑で捜査中

・ 11/24 ※今回
 場所:栃木県佐野市船越町の山林
 方法:ライフル銃で上半身銃撃、射殺(笹取りをしていた被害者を猪と誤認)
 容疑者:佐藤和雄(62)
 被害者:阿部義雄(79)
 経過:業務上過失致死容疑で捜査(事情聴取)中

全て高齢の加害者によるものであり、単なる物音や草木の揺れを動物のそれと思い込んでいたり、範囲内の人の存在に対する認識が完全に欠如していたりと、いずれも認知能力の不足が明らかとあっては、加齢に伴う認知能力の衰弱に起因する事故である可能性が極めて高いものと考えざるを得ないところです。

これほど短期間に死亡者が多数出るとあっては、もはや単なる事故では済まされません。大体、上記のような状況で発砲に踏み切るような人間に狩猟の資格が与えられるべきではない事は明らかなのです。個々の資格者が自身の認知能力を把握し、自制する事が望ましいところでしょうけれども、当事者の自制が期待出来ないのであれば、制度的に防止を図るより他ありません。猟銃の所持・使用の要件に年齢制限および厳格な能力試験を義務付ける必要があるでしょう。高齢者を排除した結果、地域によっては駆除等の担い手が不足する問題はあるでしょうけれども、所詮は経済的な事情に過ぎず、人命に優先する筈もないのですから。

※11/19の重傷者の分を追記