9/24/2013

[biz] Surface2の爆死必至な構成に驚愕

突然発表されたSurface2/Proですが、これがまた酷い。何がって価格が。RT版が$449から、Pro版は$899から。。。

いや、Microsoftの言い分は分かるんです。先代と比較すれば高解像度化とかグレードアップしてるから割安だとか、正常進化だとか、そう言いたいんでしょう。それは分かるんですが、先代であれだけの壊滅的な失敗、大赤字を出しておいて進化も何もないだろうと。常識的にはコンセプト自体の転換が求められていたところにこれ、ちょっと信じられません。

まずRT版はスペックだけ見れば画面サイズ以外新Nexus7と大して変わらない割に値段は遥に高く、しかもOSが致命的に誰も使っていないし使おうとも思わないWindowsRT、これで売れると思う方がどうかしています。自分たちの商品にAppleのそれと同レベルのブランド力があるとでも?せめて競合を下回る価格にしないと話にもなりません。Pro版はPro版で論外な値段ですし。実売$400を切っているW3-810ですら殆ど売れていないというのに、不人気機種の後継機がその2倍以上の価格で売れるとは到底考えられませんから。

初代Surfaceの失敗、その要因の大半は畢竟他社製品との価格競争力の欠如にある事は殆ど明らかな筈なのに、懲りずにこの構成、Microsoftにはベンチマークというか、反省という概念がないんでしょうか。日本では発売未定との事ですが、個人的には残念に思う気持ちは欠片も感じません。末期感というか出る前から終わってる感だけはひしひしと感じられます。もう何もせずに寝てた方がいい位なんじゃないかとも。いや驚きました。

Microsoft's Surface 2: New tablet, same problems 

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1ヶ月遅れで日本国内での発売がアナウンスされたようですけれども。RT版は4万4800円からとほぼ為替レート通りの値付けで、やはりnew ipadminiにもnexus7にも全く敵わない事は確実、一方でWindows機としての強みを持つ本命のPro版は9万9800円からとドル建てよりさらに値上げして来る始末。

先日発表されたSurface事業の業績では、四半期で売上400億、台数は非公表ですが単価から逆算すると全世界で100万台前後、iPadとの比較では1/10未満なわけで。危機的と言って差し支えない惨状を前にして、何故こんな強気に出られるのか、全く以て理解し難いのです。その他事業で穴埋め出来るからあんまり気にしてないのかもしれませんが、株主にはどう説明するのやら。