8/23/2013

[IT biz] 米Nasdaqがダウン

米ナスダックが突如として約3時間も全停止。言わずと知れた先端株取引における世界の中心、それがこれほどの長時間に渡って停止した事実自体は無論洒落にならないものです。が、システム全体が完全に停止したため、各銘柄も障害の発生時に取引価格が瞬間的に凍結され、復旧後は何事も無かったかのような安定した動きを示している所を見る限り、今のところ機会逸失以外の目立った特段の損害は見られず、障害の規模の割にはましな結果に止まったと言えそうにも思われなくもありません。予め障害時にはこういう止まり方をするように設計してたとか?それは流石にまさか、ですかね。

原因等は現時点で不明とのことで、早急な究明と公表、対策が待たれます。直前にApple株が急落していた事を取り上げて本件との関係を疑う声とか、色々怪しい情報が飛び交って鬱陶しいので。しかし、この手の障害は東証はじめ日本国内市場の専売特許かと思っていましたが。Nasdaqよお前もか、ととても残念な気分です。というより、以前旧大証の先物で大規模な障害をやらかしたシステムの本家がこのNasdaq OMX Groupだったし、遂にとかやっぱりとか言うべきところなんでしょうか、とか。

いずれにせよ、この規模の障害は滅多になかった、というかおそらくNasdaqとしては初めての事態なので、その後始末、再発防止等に、金融取引の中心、またITシステムの本家本元としてのらしさを見せるのか否か、興味津々なのであります。どう裁くのかな。

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その後発表されたNasdaqの声明では、原因は証券各社を繋ぐ価格情報処理システム(SIP)の不具合という事だそうで。それは旧大証の時の障害箇所と重なるわけで、おいおいおい国外の事とは言えあれだけの事があって放置してたのかよ、と驚愕を禁じ得ません。これだとOMX社の過失の度合いが格段に上がってしまって損害賠償請求も大変な事になりそうに思われるんですけれども。全く以って大丈夫じゃないですよね。各方面からの追求激化も必至、さてどうなる。

The NASDAQ's Statement On Today's 3-Hour Trading Halt Is Incredibly Vague

NASDAQ HALTS TRADING FOR THREE HOURS
NASDAQ RESUMES TRADING AFTER UNPRECEDENTED HALT

米ナスダック、売買停止3時間 異例のシステム障害