3/17/2013

[note] BTアダプタやら色々導入

ちょっと前から割安感が強くなってきたBluetooth接続の機器を購入して使うようになって、でもサーバやら古いノートやら、Bluetoothモジュールが搭載されていない機器では使えない現状がどうにも不便に感じるようになって来ておりまして。ちょうど円安に振れる最中で発注していた送料込み一個約1$の安物Bluetoothドングル2種計5個が届いたので、ひょいひょいと全PCに取り付けてみた次第なのです。

購入したのは、角型4個に丸形1個。其々別の、共に在Hongkongの業者から。角型は北京から、丸形はSingaporeから発送されていました。北京からってのは珍しい。


とりあえずメインPC含め、OSがUbuntuの場合は差すだけで即認識。BluetoothマネージャとしてはBluemanを使用、キーボード類等のペアリングも特に問題なし。ただ、後述の通りヘッドセットでは若干微妙な面も。一方、WindowsではXPも7も差すだけでアダプタは認識されるものの、肝心の機器の認識、ペアリング等が標準のマネージャではうまくいきません。機器が認識されてもサービスの列挙に失敗したりしてしまいます。色々と調査した結果、機器の接続処理を行うBluetoothスタックの機能不足が原因ということで、3rdパーティ製のスタックを導入する事で解決。ちなみに入手のし易さから東芝製のスタックが定番のようですが、新しいバージョンは試用版につき期間制限等があるので、それら制約のない古いバージョン(v3.20.02)がよく使われているようです。今現在は東芝のダウンロードサイトから入手できますね。ちなみに2005年公開で、不具合等の懸念なきにしもあらずではありますが、特段の問題は報告されていないようですし、とりあえず目を瞑ることにしましょう。接続出来てしまえば後の動作自体は問題なし。ただ、東芝スタックの上記バージョンはWindows7では事実上使えないようで、代わりのスタックもこれというのが見当たりません。BlueSoleilも通信量制限付きの評価版しかないし。といってさしあたりWin7のPCでは使えなくても構わないので、当該機を除くPCで使えるようになったところでアダプタ側の設定はひとまず終了。

あと、これまでは入力機器の類しか使ってこなかったのですが、この機会に他も、という事で、ちょくちょく便利だとの評判を耳にするところのヘッドセットも新たに導入してみました。一体型は重いし、バッテリ内臓式はバッテリ交換が出来ないのが不便なので、アダプタ型かつ電池交換式の多摩電子製S4101をチョイス。電池は単四一本。インナーイヤー式のイヤホンも付属してますが、ここは愛用のヘッドホンを接続。アダプタ型の利点ですね。


こいつの接続はキーボード等とは違ってちょっと戸惑いました。まずペアリングキーが決め打ちなので、PC側マネージャでどの設定経路を辿るべきなのかはっきりしないのです。

東芝のマネージャならペアリング処理中にPC側で勝手にキー入力のダイアログが出ますから、ここで入力すれば接続は出来ます。ただ、自動設定に任せるとオーディオ鑑賞用のA2DPプロファイルが選択され、後から切替は出来ないようなので注意が必要です。ヘッドセット用のHSPプロファイルで接続したいなら、接続時に手動設定からそちらを選択してやる必要があって、ちょっと不親切ですね。

UbuntuでのBluemanによる接続は東芝のそれより幾分親切です。キー入力の所では複数選択肢が表示されて戸惑いますが、自分で設定したキーを使う方式を選んでそこに固定キーを入力すればOKだし、プロファイルの選択画面もデフォルトで表示されます。さらに接続後も接続したままプロファイルの切替が可能です。と概ね良い感じなのですが、ヘッドセットプロファイルを選択しようとしてもストリームの確立に失敗して接続できない場合があるのが難点です。その条件も何かPC毎に問題の有無がまちまちな事もあってどうにもよく分かりません。どうすればいいんですかね?うーん。とりあえずメインPCではマイクの入力もOKになったのでさしあたってはこのまま使いますけど。

ともあれ、音質自体はオーディオプロファイルであればまず問題ない程度の品質、特段の遅延も感じられません。ヘッドセットプロファイルだとモノラルかつ低品質ではありますが、通話程度ならこれも問題ないでしょう。後は複数PC間で切り替る際に、一々ペアリングし直さないで済むと良いんですが、まあ旧式の2.0規格な安物アダプタだし仕方ないと妥協しましょう。それでもコードレスという時点で非常に快適で、さしあたりはこれで満足なのです。また気が向けば色々試してみますかね。というわけで今回はこれでおしまい。

-------追記

UbuntuでBluemanを使った時のヘッドセットプロファイル切替失敗の解決方法が判明したのでメモ。下記の通り設定ファイル(/etc/bluetooth/audio.conf)のgeneralセクションに追記すればOKです。
 
Disable = Media

しかるのちに再起動。これでA2DPとHDP間の切替等もすんなり成功するように。やれやれです。

-------さらに後日追記

Windows7でも使えるようにしたのでメモ。まず角型はwindows7だとそもそもアダプタの認識から躓くのでパスします。丸形の方はすんなり認識されるのでこちらを使用。bluetoothデバイスも認識はされるのですが、個別ドライバのインストールに失敗してしまいます。これは認識処理を行うサービスがデフォルトでは動いていないためで、コントロールパネルの[管理ツール]-[サービス]から[Bluetooth Support Service]を開始してやる必要があります。これを開始すると、デバイスの認識がとりあえず動くようになるのですが、個別のドライバがシステムにデフォルトで入っていないためまだ動きません。WindowsUpdate経由でドライバを取得するオプションを有効にしてやる必要があります。WindowsUpdateのオプションを直接いじってもいいですし、認識された各デバイスの[トラブルシューティング]から有効にする旨指示されるのでそこから有効にしても良いでしょう。するとようやく各デバイスのドライバがインストールされ、デバイスが利用可能になります。正直とても面倒ですが仕方ない。動くだけよしとしましょう。