3/25/2013

[law] 衆院選、高裁で無効判断

ついに出ました。衆院選小選挙区の選挙無効判決が。他の高裁では、違憲としつつ有効と判断する、という不合理極まりない、要するに前回の最高裁判例をそのまま踏襲するだけの判決が続き、高裁では判例の変更には踏みきれないのかと絶望に沈みつつあったところですが、よく覆してくれました。今や現状の票格差は明確に違憲である以上、論理的整合性の点から当該選挙の無効も当然の結論である事は今更論ずるまでもなく明白、法の下の正義と平等を守る責務を果たす事の出来る裁判官がまだ残っていた事を素直に喜びたいと思います。それに引き換え他高裁判事の責務放棄っぷりには絶望しました。単に上級審の判例を踏襲するだけでかような矛盾を正そうともしない法廷など設置しておくだけ無駄ですし全員即刻辞任して頂きたく思います。

ともあれこれで最高裁で無効判断が出る可能性も飛躍的に回復したわけです。さすがに最高裁がかくも矛盾した判断を放置するとは考えたくないところですが、さて。果たして司法は健在であった、とそう安心したく、妥当な判断がなされ、この忌むべき現状が是正される事を心から願う次第なのです。

 昨年12月の衆院選は無効 広島高裁判決、広島1・2区
昨年の衆院選は無効 一票の格差訴訟で初判断 広島高裁

[過去記事 [pol law] 違憲状態での衆院選 ]

----
広島に続いて岡山でも無効判決。大変結構な事です。

一票の格差、また違憲・無効の判決 衆院岡山2区