8/10/2012

[biz] オリンパス自己資本半減2.2%

2012年度Q1は44億の赤字となり、自己資本比率は2012年3月末の4.6%からさらに半減して2.2%。早ければ上期末にも債務超過に転落しかねない瀬戸際まで追い込まれてしまいました。

ここに至ってはオリンパスも年貢の納め時、パナが撤退し、ソニー、テルモ、フジフィルムの三つ巴となった争奪戦もようやく終わりが見えてきたように思われます。しかし、出資価額は既存株主との調整のため株価が基準とされるところ、売り抜けを目論む投機筋の動きによって完全に資本と乖離してしまった市場価額がネックになりそうです。PBRがもう意味を成していませんもんね。

一株あたりの価額決定に際して、既存株主は市場価額を基準にするだろう一方、これから出資する側は当然一株あたりの資本額を基準にするだろうところ、ここまで両者の乖離が激しいとその調整は相当に困難でしょう。一旦破綻させて現株主を排除した後に改めて出資なり事業毎に切り売りなりすべき事案のようにも思われるところですが、争奪戦に伴う価格吊り上げの効果も相当にあるでしょうし、何処かがうっかり超割高な株価基準での出資を強行しちゃって後で大爆死したりするんでしょうか。往年のソニーならいざ知らず、その他2社もそんなプレミアムまで払う余裕なんてない筈なんですけれども、奪い合いというのは人の判断を極端に偏らせますから油断なりません。さてどうなることやら。

オリンパス6月末の自己資本比率は2.2%に低下、円高進行で

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