5/19/2012

[biz] 発行済B-CASカードの8割超がクラック

数日前からそこかしこで目に留まる本件、私はテレビ自体見ないので他人事ではあるのですけれども、そろそろB-CASも終わりらしいという事で、簡単に現況確認がてらさらってみました。

状況をまとめると、B-CASカードの大半を占める東芝製とパナソニック製の大部分、現行も含め既発行のB-CASカードのうち実に8割の型番に対し、内部のチップが特定されると共にファームの書き換えコマンドも発見され、ほぼ同時に本コマンドにより見放題の試用期間を大幅に延長して書き換えるアプリが作成されて出回っている、んだそうで。汎用のICカードリーダライタで繋いでコマンド一発。

あーうん。もう駄目ですね。ハッカーさん達の完勝です。上記のコマンド等が発行後のメンテ用等意図的に用意された裏モード的なものなのか、単なる設計ミスによるものなのかはわかりませんけれども、いずれにしろ登録情報の無制限な書換が可能になった時点でアップデート等のソフト的な対応は無意味だし、カードを設計変更の上再発行して交換するか、といっても登録制じゃないしそんな事は不可能なわけですけれども、であればB-CASカードによる全視聴管理自体を諦める他ないものと思われるところで、発行母体のB-CAS(株)はじめ、放送会社や機器メーカーの各位におかれましてはご愁傷様です。

まあでも、仮に廃止になったとしても、ユーザーや業界としてはアナログ時代の仕組みに戻るだけだし、そもそもB-CAS自体導入してるのは日本だけだったところ、それが撤廃されたところで世界標準に合わせる結果になるわけだしで、悪い話でもない、どころか社会的にはむしろ良い事だろうと思うんですけどね。B-CAS(株)が潰れて困る人なんて外部にはいないし。ただ、今現在既に需要減で瀕死なメーカーについては、海外組参入によるシェア低下と、B-CAS廃止すなわちコンテンツの私的視聴・利用の自由化による需要増との間での振れ具合、その見極めが難しいって位でしょうか。 もちろん一ユーザとしては歓迎しますよええ。放送は見ませんけどね。

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本件でビジネスモデルが基礎から崩壊したスカパーが悲痛なコメント。本件を用いた有料放送の無断視聴は違法行為につき判明したら告訴するという脅しで強面を装いつつ、具体的な手段は当然ながら何もなく、何とかしろB-CAS(株)と喚いているだけの話で、歯ぎしりの音が聞こえてくるようです。これを受けて今頃はB-CAS(株)とその下請メーカー間及び各社の内部で言い訳を飛び交わせつつ互いに責任を押し付け合っているだろう事は想像に難くありませんが、方式の仕組みの中に無断視聴を確認する手段が存在しない以上全て無駄なわけで、さてどれくらいで諦めるかな。

B-CAS カードに関わる一部報道等に関して

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そうこうしてるうちに早くもsoftCASなるB-CASカードのエミュレータまで出来ちゃったんだとか。頑張りますねえ。違法視聴の幇助とかで告訴されてもおかしくないと思うんですが大丈夫なんでしょうか。まあ仮に検挙されたとしても、これだけ完全なエミュレータがソースも含めて出ちゃった以上はどうにもなりませんけどね。覆水盆に返らずです。

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なんか明後日な方向の話も。
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