4/02/2012

[note] 古いキーボードを修理・その2

先日成功した5576-C01修理に続き、今度は部品取り用と諦めていた2本のキーボードの修理にトライ。一本は富士通製FMV-KB321、こちらはカーソルキーの下だけが効かない軽微な故障品で、もう一本は兄弟モデルFKB8724のPanasonicブランドでのOEM品、こちらは幾つかのキーが他のキーと同時押しになるという致命的な故障品。'B'を入力したらリターンも入るってどういうことなの。

結果としては両方とも修理に成功し、めでたく本原稿はFMV-KB8724にて入力中というわけです。やってみるもんですねえ。作業内容の概要は以下の通り。

1.FMV-KB321の修理
  まず何はともあれ開けて調査。まあおそらく単純な断線だろうと言うことで、当該キーに繋がる配線をテスターでちまちま調べると下の方に断線発見。メンブレンシートはぱっと見新品同様に綺麗なんだけど、そこだけ錆びたように変色してるんですね。端っこは水分とか入り込みやすいってことなんでしょうか。とかなんとか考えつつ、ちょいちょいっと導電塗料を塗って一発回復。

2.FKB8724の修理
  続いてこちらも開けて調査。こっちはよくわからない。パターンの問題なのか変換部の問題なのかもはっきりとはしないけれど、押したキーの入力は出来ているのでおそらくは短絡だろうと仮定してテスターでちまちまとチェック。裏面のアースパターンが重なって線を追いにくい事もあり、格闘する事数十分、ようやく右下の細い線が複数平行して並んでいる箇所の中にかすかなパターンの崩れを発見。一見して短絡まではしていないように見えたけれど、テスターをあてると導通。と言うことで、当該箇所の線の間を削って絶縁することでようやく回復。

そんな感じで。8724の方の短絡というのは、特に変色があるわけでもなく、何故こうなったのかが全くもって不明なんですね。多分に製造段階の品質の低さに起因するものだろうと推測されますけれども、まあ量産品の中の量産品、そのコスト削減後のモデルでしかも中国製というのだから品質が悪くて当然とも言えなくもないんでしょう。ラベルに記されたPanasonicの文字が虚しく映ります。

ともあれ、今回も努力と時間が無駄にならずめでたしめでたし。このシリーズのキーボードは兎に角高速に入力出来てかつ疲れないので仕事用を中心に欠かせない位愛用してきているんですけれども、非常に故障しやすくて、だいぶ前に大量に購入しておいた新品等のストックがもう殆どなくなって困っていたんです。これで余裕が出来て一安心。またこれで同様に愛用中のFKB8744等の故障にも怯えなくて済むようになったし、喜ばしい限りです。

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