4/17/2012

[note] Key Tronic製キーボードを入手

またキーボードの話で恐縮です。このところ暇を見つけては倉庫にしまってあったキーボードの手入れや修理に勤しんでいるのですけれども、古いキーボードを触っていると、自然と今手元にない、しかし記憶に残っていた機種の事も思い出されて、そうすると、どうにもまた一度触ってみたくなってしまうのです。残念ながらその殆どはもうメーカーが事業自体撤退していて入手困難なんですけれども、調べてみると例外もあって。その貴重な例外の一つであるところのKeyTronic社製のキーボード、これを早速購入してみた次第です。

といってももう国内では流通しておらず、米国から輸入という形だったわけですけれども。さらに昔職場で使っていた事のあるモデルは既に終息していたので、それに一番近いフォームかつキースライダ等の内部構造が同じでタッチが近いだろう機種であるところのE06101、これを選定して先日発注し待つこと約2週間、無事到着につき早速使用中なわけです。価格は送料込み$28くらい。


キートップを外してスライダを確認。この作りが良いのです。見た目はものすごく安っぽいですけど、低コストと良質なタッチに特価した構造という事で、そのコンセプトの割り切りはむしろ好ましくも思えるところです。

 
果たしてそのタッチは、コストダウンのためでしょうか、記憶にあるものよりは若干滑らかさが劣る感もあるものの、概ね同様のスルスルと落ちる軽いもので、十分に昔日の記憶に浸らせてくれるものでした。やはりkeytronicのキーボードはいいものです。

しかし確認した限りでは国内では販売されていないんですよね。以前は秋葉原あたりに行けば取り扱っている店が幾つかあったんですけれども、その種の店自体が軒並み消えちゃってて。通販でも国内取扱いは皆無。こういうold-fashionedなキーボード自体もはや求められていないって事なんでしょうか。うーん。keytronicのキーボードに限れば米国ではこうして生産されているのだから、知っていさえすれば致命的ではないけれども、キーボードのようなインタフェースデバイスは実際に触ってみなければ良し悪しや相性が分からないものなのだし、その機会が全くないというのではこれから先新しいものに出会う可能性もほぼない事になるだろうわけで、それには流石に幾許かの寂しさを感じずにはいられないところなのです。