4/24/2011

[note] 復興会議の本末転倒ぶりが酷い

復興を掲げながら、延々と金の話、それも増税の話ばかりしている、名ばかりの復興会議の件。本来まずなすべきはその目指すべき到達点、その全体像の決定であり、しかる後にそこへ至るまでのプロセスの具体的な計画立案であって、それらの迅速な実行が使命である筈なのに、それを完全に放棄してその後になすべき増税云々資金調達の話ばかりしている本末転倒な惨状には、失望どころか絶望を抱かざるを得ません。

各種の事業、施策に資金が必要なのは当然です。しかし、当然ながら資金はあくまで手段の一部です。何をするかも決めずに資金だけ集めてどうしようと言うのでしょうか。逆に、目的も具体的な計画も示さずに、国民に負担を強いる事が出来ると本気で思っているのでしょうか。現状の有様では、いかなる結論であれ、到底受け入れられないでしょう。

もっとも、この会議というか政府自体、そもそも復興というのは単なる名目で、震災以前から構造的に存在した赤字穴埋めが主たる目的、すなわち事態に乗じて増税やらをいわば火事場泥棒的に実施しようとしているようにも見えますけれど。それはそれでさらに論外、言語道断な話です。

いずれにせよ、この会議はどう転んでも甚だ無駄かつ有害であろう事は間違いないし、速やかに解散すべきだと思います。政府自体も。

せめて、東電の保証の話と災害復旧の話位は区別整理して組み立てられる人達でなけれぱ、話にもならないだろうと思うのです。しかし、区別どころか、消費税増に将来の震災と関係ない用途としての継続まで絡めて主張する人すら既に沢山いたりしてもうグチャグチャ、そんな事したら通るものも通らなくなる事が何故分からないのか、という状況なわけで。

もう筋論とか認識出来る人すら殆どいないのだろうと、やはり絶望感を抱かざるを得ないようにも思われて、非常に虚しく、また悲しいのです。