3/23/2011

[sci] 放射性物質汚染、当分の間、詭弁

当初から懸念されていた、食品、水への放射性物質汚染が公式に確認されています。厚労省は、当分の間摂取を控える旨広報を始めました。

当分の間、という言葉は不適切です。

汚染を低減消滅させるためには、第一に原子力発電所からの放散を止めなければならず、第二に残留した放射性物質を除去もしくは消滅させなければなりません。

第一の点、放射性物質拡散の停止については、それが可能かすら全く不明であり、年単位の時間が必要になる、もしくはさらに悪化する可能性すらも高い蓋然性がある事。仮にそれが成されたとして、第二の点、残留放射性物質の除去についても、汚染の範囲は既に除去が不可能な広範囲に渡っている事、消滅についても、半減期すら数十年に渡る物質が多く含まれ、それだけで汚染と認定するに足りる事。いずれによっても、汚染の継続する期間は少なくとも数年に及ぶであろう事、従って人間生活、住民や産業の持続に耐えうる期間を超えるものである事。

政府がその事を認識していない事はあり得ません。それを、当分の間、と言う。放射性物質の影響は累積し、原則として接触時間、摂取量に比例して蓄積増加するにも関わらず、摂取しても、ただちに、影響はない、と言う。

無念です。