2/24/2011

[law] Julian AssangeのSweden移送決定

ハニートラップにひっかかってしまい、スウェーデンで性的暴行の容疑で起訴され、英国からの国外移送の審判にかけられていたWikileaks主宰者のアサンジ氏ですが、あっさり移送の決定が下されたそうです。

決定書は長すぎて全部読む気にはなれませんが、掻い摘んで読むに、アサンジ氏側が懸念を示していたところの米国等EU外への転送の可能性は無いものと判断されているようです。その根拠として、その時にはメディアが騒ぐだろうから、とか言っているあたり、何かいい加減な印象もありますが、建前としては、正式に訴訟を受ける事が被告のためにもなる、という理屈のようですし、そこまで言うなら安全とかは担保されるのであろうし、さしあたって問題はないのかなという気もします。

しかしアサンジ氏側もすんなり従うかはまだわかりませんし、というか少なくとも抗告はするだろうし、最終的に拘束されるにしても、その際にはまたリークが追加される可能性も高いしで、当人も当局もその周辺も引き続き頭が痛いであろうなと。もっとも、一般市民からすれば特にどうなろうと関係の無い話ではあるし、そういう各方面への影響の小ささを考えるにつけ、今回の決定は、グダグダになってきたWikileaks絡みの諸々に区切りを付けてくれるものとして妥当であって、歓迎されるべきものなのかなと思うのです。

どこもかしこも、機密云々以前に見える範囲の問題で手一杯ですしね。偶然ではあるのですが、Wikileaksの事なんか気にしてる場合ではなくなった、という状況なわけで。それは不幸な事なんでしょうけれど。

The judicial authority in Sweden -v- Julian Paul Assange

ウィキリークス代表の移送 英裁判所が認める